2005年1月前半の日記

by tom tanabe                             マグパイへ戻る


2005年元旦

明けましておめでとうございます。

本年もよろしくお願いいたします。

 


2005年1月3日

皆様新年はいかがお過ごしでしたか。

元旦には久しぶりに「雑煮」をいただきました。 いやほんと何年ぶりだったのだろうか、何かとても美味しかったです。
おせち料理とよべる物は無く、唯一母が昔よく作った「我が家のおせち料理」の中に必ず入っていた「牛蒡(ごぼう)巻き」だけを作りました。
大晦日の日に女房が母に「冷蔵庫に牛蒡が入っているけれど、おせち料理のために買ったのではないの?」と聞くと、母はすっかりその牛蒡を買った事すら忘れていた。

で、せっかくだから「牛蒡巻き」を作ろうということになったのだが、牛蒡に巻く薄切りの牛肉が無い。
大晦日の午後になってボンダイジャンクションの韓国系食料品店(ボンダイ商店)へ出かけ、冷凍になっている薄切り(すき焼き用か)牛肉を選ぶと、「和牛」の薄切りを発見。
オーストラリアでの「和牛」の人気はここまで来てるんですね。
値段は今までこの店で売っていた牛の薄切りの倍以上もするのだけれど、オーストラリア人にも高価だが美味い「和牛」が浸透しつつあるという証拠かもしれない。
1年前だったらこの値段ではほとんど売れなかったはず。

で、美味しい「牛蒡巻き」が作れそうだというので、今度は雑煮に入れる「三つ葉」も欲しくなった。
幸いノースに住む母の友人の庭に植えてあるというので、少々分けていただく事にして取りに伺う。
偶然その友人は「美味しい卵」をシドニー郊外まで買いに行って我々の分まで用意してあるというので、ついでにそれも頂く。
(いやこの卵、フリーレンジのオメガ卵、新鮮で特大サイズなのに20個で5ドルって馬鹿安です)

そんなわけで元旦は久しぶりの雑煮と懐かしい「牛蒡巻き」を堪能しました。
先月の日記でもちょっと触れたように、母が4月に日本に引き上げる事になったので、これが母が作る最後のおせち料理かもしれないと思いながら食べておりました。(そうは思いたくないが)

さて、久し振りに雑煮を食べながら元旦の朝刊を開いたら、津波の被害の写真ばかり目に入ってきた。
特に海岸の波打ち際に浮かぶ膨大な量の瓦礫に浮かんだままになっている犠牲者の遺体の数といったら、もう「悲惨」なんて言葉では足りない、目を覆いたくなるというか、空恐ろしくなる光景ですな〜。
犠牲者の数の上昇とどまるところをしらず。 最初にニュースが伝わってきた時に何千人もの犠牲者がってかんじだったが、それが何万人という規模になって驚いていたら、なんと何十万人って桁に、ただただ驚愕しきりです。

オーストラリアの新聞やテレビ等では連日各放送局が募金を呼びかけております。 
我が家もささやかながら寄付させていただいたが、じつはこの募金というシステムに関しては非常に不透明というかシステム自体非常に懐疑的にならざるを得ない部分があるんですよね。
じつは我が女房は昔からよく種々の募金に対し寄付するのだが、先日その募金団体の実情が暴露されている記事を読んで大いにしらけ、「救世軍」など少数を除いて以後一切募金には応じないと決めていた。

結構有名な「赤十字」「ワールドビジョン」「ユニセフ」などの募金の場合、実際に募金を集める作業を民間に任せ、その民間(企業もしくは団体)が活動をはじめた初年度には約85%ものコミッションを取り、翌年度にも同様のコミッションで、3年目から寄付された金額の大半がやっと本来受け取るべき人々に渡るというような、なんとも摩訶不思議なシステムになっていて、中にはその募金活動により懐が潤っているという状態になっているところもあるとか。
これを知って我々は大いにしらけたわけです。

またこれとは別に詐欺行為を目的に募金を募るところも有り、今回の津波の被害にしてもすでにインターネット上で何件か出現しているようです。
日本では先日の新潟地震などのような「災害時」には募金活動により多くの寄付金が集められるのかもしれませんが、今回の津波つまり海外で起こった災害に対しては、募金活動というのはそれほど活発に行われているようには見えません。
例えば僕は日本のニュースをを知る手段の一つとして、インターネットで、「MSN Japan」のページをよく開くのだが、フロントページのどこを見ても募金ホットラインなどの情報が出ていない。
我が家の場合今回はテレビの呼びかけの際に出ていたホットラインで応じたわけですが、寄付にあまり関心の無い人でも否応にも目に付く「ドネイション(募金)」の呼びかけが氾濫しているが、日本ではほとんど無い。

ですからオーストラリアでは個人からの寄付が(1時間あたり75万ドルずつ寄付が集まっているという報道も)政府が決めた支援額を大きく上回り、イギリスなどではそれがすでに百億円単位になりつつあるとか報道されている。
面白いもので、逆に日本の場合は国としての支援額が非常に大きいんですね。
今回もアメリカよりも多いくらいだった。 最初アメリカが3億5千万ドルで日本が5億ドルだったが、本日の報道にはアメリカも5億ドルに合わせたみたいですが。
ですから今回のように自然災害の犠牲者に対する援助で、日本が世界で最も沢山援助金を出すって報道は、寄付好きのオーストラリア人には一種の感動を与えるわけで、日本国からの額の多さはオーストラリアのメディアでも賞賛を持って報じられております。
賛否が分かれる戦地への援助金拠出と違って大いに国の名誉にもなります。

アングロサクソン系の国は寄付ってのが一種の文化にさえなっているように思えるが、しかし上記の募金システムの不透明さを考えてみると、国として援助した方がベターかもしれません。
もちろん北朝鮮への援助などのように、これまたそれに絡む利権というのか、それで甘い汁を吸っている日本の政治家がいるという話しを聞くと、それはそれで非常に「怪しい」のですが。
だからこそ拉致問題が解決するまで北朝鮮への援助は止めようという意見が出ても、甘い汁を吸っている日本の政治家がいなくならない限り「援助」は続くのでしょう。(日本にいる友人いわく昨年引退した自民党の「N」という大物政治家は北朝鮮に送る米の利権で大いに潤っていたとか。 嫌な話ですな)

さて最後に海外からの旅行者で今回の災害に遭い、いまだ見つからない犠牲者の数を見ていたら「スエーデン人」がダントツで多いんですよね。
いまだ3000人とか!
スエーデンでは寒い北半球のクリスマス正月をタイで過ごすというのが流行っていたんですかね。
思ってた以上に、日本人は少ないですね。 これも不景気の表れなのか、それほど人気の無い地域なのか。

いずれにしろこれらの諸国がまた保養地として昔の賑わいを取り戻すまでは相当な時間が掛かる事でしょう。
(僕が行って見たい国が多く含まれているのですが)
犠牲者の数もさることながら、感染症などの二次被害や、経済的損失の大きさは計り知れないでしょうね。


2004年1月4日

昨日の日記に、スマトラ沖大地震への募金について書いた後、日本のニュースを見ていたら、「米国が日本やインドなどを加えた中核グループ構成して人道支援と長期復興を主導する姿勢を鮮明にし、国際社会に戸惑いが広がっている」と出ていて、大いにしらけてしまった。

イラク戦争と同様の「有志連合」を前面に出し、って災害援助までが各国の食い物になろうとしているように見えます。
グループに入っていない欧州連合(EU)などから「支援は国連主導で行うべきだ」と、米国をけん制する声が上がっており、新たな欧米亀裂の火種になる恐れも出ているとの事。

最初はたいした援助額ではなかった米国が各国の動きとの駆け引きで、いきなり額を10倍に増やしたらしいが、しかし世界最高額を出すという日本にしてもじつは、今回の支援が国連安保理の常任理事国入り問題に対し、間接的にプラス効果を狙っているという裏があるとかで、米国よりも多く出すという印象を各国に与えたいらしい。
ですから金は米国より出してるのに、米国主導の支援では印象が薄れてしまうとか何とか。
ったく何のために「国連」があるのか。

昨日の日記に、民間の募金運動にしても非常に胡散臭い面が結構あるので、それなら政府として金を出した方が搾取される危険性も減るし、ベターではないかというような書き方をしましたが、個人で寄付するにしろ、国として出すにしろ、なんだか色々裏があるようですな。

同じニュースに「両親を亡くした子供がメダンの空港や病院に到着した後に、両親や親族を名乗る人物らに連れ去られるなどして行方不明になっている。 インドネシアの農村部などでは以前から、国際的な犯罪組織が子供の人身売買に関与していると指摘されていた」と。
まさに血も涙も無い話だと思って読んでいたら、オーストラリアのニュースでは人身売買ではなく、今回の津波で子供を亡くしてしまった親が、盗んでいるのではないかと。
血を分けた自分の子供でなくとも、とにかく盗んでしまうというのは、考えてみれば労働を担い手の数を確保するってだけなわけで、これまた悲惨ですね。

さてもう一つ昨年の暮れに書こうと思っていた事。
最近の日本のニュースを見ていてどうしても納得がいかないと言うか不思議でならないのが「ドンキホーテ」の放火。 
僕はこのドンキホーテという店を実際に見たことが無いのだが、どうやらチェーン店で全国(?)に有るようです。
で、なんでこの店が次々と放火をされているのでしょうか? 
放火の目的もはっきり見えてこない。 色々ネットで調べてみたが毎日日本の新聞なりを読んでいるわけではないし、海外向けのNHKのニュースも詳細を報じていないので、何がなんだか本当にわからない。

最初はこの店に恨みでもある人間がやっているのかと思ったのですが、放火をする犯人が特定の人間ではないようで、従業員に3人も犠牲者が出るほどの事件になっている現在もいまだ放火する人間がいる。 
人間を殺すために放火しているのか、放火をして客や従業員が逃げる隙に商品を盗むと言うのが目的なのか。 
だいたいこれほど大きく報じられて注目が集まっていてもいまだに火をつける人間がいるというのがどうにも解せない。 
何なんでしょうこれは。 

一昔前のニューヨークはハーレムあたりや、ブラジルの貧民街で火をつけて(一種の暴動というか)商品をかっぱらうと言うのがありましたが、まさかこの平和な日本(と、「浦島太郎な僕」の記憶の中に有る日本)でその様な荒っぽい事までして金品を盗むと言うのが日常茶飯事になっているとは到底思えない。 
当然店側だって次々に頻発する放火に対してはカメラなども使って防犯対策をしているはずだし、実際にそのカメラに映っている女性がすでに逮捕されたりしているらしいのに、後を絶たない。 

考えられるのは日本独特の「真似」による犯罪なんでしょうか。 
これはつくづく「日本的」だなと痛感するのが人まねによる犯罪。
つまりオリジナリティの欠如と言うか、スーパーに置いてあるドリンクに毒物を入れた事件が起きると、すぐにそれを真似た事件を起こす人間がいる。
愉快犯もそうですが日本における「物まね犯罪」の多さというのは非常に不思議と言うか僕には理解に苦しみます。 
今回の事件にしても、このドンキホーテというチェーン店に恨みを持っている人間が沢山いるような何か特殊な事情があるのではないかと勘ぐってしまうほど僕にとっては不思議なニュースです。 

それとも日本が変わってきているのでしょうか? 
どなたか解説してください。


2005年1月5日

本日の日記はお休みさせていただきます。


2004年1月6日

昨日は例によって「リバプール」へお稽古に出かけたのですが、全く予期しないほど気温が上昇していた(らしい)のを熱中しているあまり気にせず練習を続け、夕方になって酷い頭痛に襲われてしまいました。
オーストラリア独特の高温だが低湿度のために、喉の渇きをそれほど感じなかったために水分の摂取が足りなかったのです。
オーストラリアでは真夏の炎天下でスポーツに興じているとよく起きる問題で、昨日出掛けた時にそれほど多くの水を持参しなかったのが敗因でした。
帰宅してからも何だかボ〜ッとして、日記を書く気になれず。
いい加減いい歳なのだから気をつけねばと、前から判っているのですが。

さて、相変わらずオーストラリアでは「ツナミ」のニュースで埋め尽くされています。
オーストラリア人の被災者の数は僕が想像していたほど多くは無いのですが、(1月5日現在14人死亡確認、行方不明者は70人)関心は深く、オーストラリア国民の個人献金の額が政府の援助金を上回っているようです。
ところが個人献金に熱心なオーストラリア人の心を踏みにじるような輩も出現しているようで、昨日は街頭でツナミ募金を呼びかけていた男が逮捕されました。
そう、募金の名を借りた詐欺で、交差点の赤信号で停止している車を回って金を集めてたらしい。
この男、裁判所から出てきたところをテレビ局の取材陣に取り囲まれ、最初はジャケットを頭からすっぽりかぶって逃げようとしていたが、しつこく付きまとう取材になぜか途中から態度を豹変、「自分は被災者のために独自に募金を始めた。 善意の行動が疑われたのは非常に不愉快だ」なんて詐欺師独特の嘘を堂々と言っておりました。

このような詐欺行為は別としても、街頭募金の不透明さについてはたびたび触れていますが、誤解の無いように書いておくと、赤十字でもユニセフでも直接献金すれば問題は無いわけで、民間企業に委託して、街頭募金などを行うからせっかくの好意が100%生きないということになるようです。
まあ、民間企業に委託するよりも今後はインターネットなどを使って、直接献金できるシステムにすれば良いんですけどね。

このような未曾有の災害時に「血も涙も無い」行為を平気でやる人間というのは後を絶たないようで、両親を亡くした子供を「さらう」というのも、やりきれないニュースではあります。
一家全員を失ってしまったスエーデン人の少年が一時期行方不明になり、オーストラリアのニュースでは、若い少年を狙った「変態」が連れて行ってしまった可能性があると報道されていましたが、幸いにもこの少年は見つかったようです。

スエーデンと言えば先日の日記にも書きましたがすごい人数が被害に遭っているんですよね。
オーストラリアの新聞を見ていたら、海外からのホリデー客ではダントツの多さですよね。
で、その記事を見ていたら非常に不思議に感じてた事があって、それは日本人の被害者というかいまだ確認の取れない行方不明者の数が出ていなかった。
そう、他の国が何百人いや何千人と数字を発表しているのに、日本国の行方不明者数はゼロになっていた。
日本人の被害者は全て身元が確認されて、行方不明者はいないのか、それにしても少ないと思っていたら、どうやらこれは「日本独特の考え方」によるものだという事が判った。

最近になってはじめて日本人の行方不明者は500人とかいう話が出てきた。 他の国の発表となぜこれほど違うのかというと、行方不明者と発表して生きていた場合、後で(死人にされたと)クレームをつける日本人が多いので、メディアも政府も発表を控えていたらしい。
行方不明イコール死亡ってわけでは全く無いと思うし、行方不明であると思われていたのに無事を確認されたのなら喜んでいいはずなのですが、不思議ですね日本人の感覚と言うのは。

そうそう、寄付と言えば僕の好きなモータースポーツ、F−1のレーシングドライバー、マイケル・シュウマッハーが10億円(一千万ドル)の寄付をしたらしい。 個人の寄付としては世界最高ではないかと思います。 現在までの個人からの義援金の総額と言われている約800億円の80分の1を一人が出していると言う事になるのですから、立派な事です。
しかしその関連ニュースを見ていたら、シュウマッハー今度はイタリアに別荘を買うそうで、その購入額が36億円とか。
いや〜桁が違いますな。 彼にとっては10億円はたいした額でもないのかも。
今まで彼はいったいいくら稼いだのやら。
アメリカのプロバスケットや野球選手の契約金や年棒が何十億円、いや何百億円なんて話をよく耳にしますが、確かここ数年プロスポーツ選手の年収のトップはシュウマッハーが続けているようで、モータースポーツ好きの僕にとっては「象徴」として、現役でいる限り1位に居続けてもらいたいと。
プロスポーツの世界で何と言ってもモータースポーツが「頂点」ってのが何か夢があるでしょ。

もう一つ。
津波のニュースがオーストラリアで報道された当初は、それほど馴染みのある言葉ではなかった、日本語が語源の「TSUNAMI」、ニュースキャスターもニュースを読む時にスペルをしっかり見ながら「ツナミ」って言ってたんですけど、以来毎日のように繰り返される津波のニュースで、いつのまにか最初の「TSU」を「ツ」と発音せず、どっちかと言うと「スナミ」に近くなりつつあります。
カラオケもそうですが、誰かがKARAOKEの最後のKEを「ケ」ではなく「キ」と発音するといつの間にか、「カラオキ」の方が一般的になってしまった。
「NIKE」をナイケではなくナイキと読むためか。
僕がオーストラリア人と話していて「カラオケ」と言っても判らない、「カラオキ」ではないかなんて僕の発音を直してくれちゃう人までいる。

これは非常に興味深い事だと思う。
つまりニュースキャスターも含めて耳から入ってきた発音が優先されて記憶されていき、ある時間違った方がマジョリティーになってしまう。
そういう意味では日本は、本来の発音から大きく外れた外来語の宝庫ですな。


2005年1月7日

最近僕は「Wheat Grass」というジュースにハマっています。
Wheatgrass またはWheat Grass でググルと結構な数がヒットします。
麦(Wheat)の若葉(Grass)だと思うんですけど実際に全く同じか不明。

例えば↓         
http://www.growwheatgrass.com/

じつはオーストラリアでは「BOOST」というジュース専門店が火付け役になったのか、健康志向ブームで我が家の近くに出来た大ショッピングセンターの中にも、何軒ものジュースを専門に扱う店があります。 
ジュースと言っても、果物や野菜を組み合わせたものや、はたまたスムージーズというヨーグルトドリンクというのかミルクシェイキのような飲み物を含めて種類も豊富なのですが、僕がハマっているのは日本で言う「青汁」のようなものです。 

じつは日本の青汁というのが何だか僕は全く知りません。 
試した事無いので、どの野菜(植物)を使うのか知らないが、日本のテレビなどで飲む人の顔を見ていると非常に不味そうと言うか「苦い飲み物」のように見えます。 

で、僕が飲むのは苦くは無いのですが、何とも独特な風味というのか、匂いは芝生を絞ったような、味は心持甘味があります。 
どんな効果があるのかネット上で検索したら、どうやら米国ではかなり広まっているらしい。 
で、その効能についても触れているのだが、これがまさに万能のごとく胃腸の問題から高血圧、糖尿病、などから始まって何でも効くように書いてある。 何だか「マユツバ」ではないかと思ってしまうほど激賞している。 

最近いつも行く八百屋にもこのWheat Grass を置きだしたので、よっぽど人気があるのか「効果」が有るのか、僕はその店の前を通る度に飲むようになった。 
「Wheat Grass Shot」と言って、せいぜい20ml(1オンスかな)程の小さな液体の薬を飲む時に使用するようなカップに、絞りたてを注いで出してくれるのですが、我が女房はあまりの不味さに一度試したきり。 
僕はそれほど味に抵抗無いので飲んでいたのですが、ある時から飲んだ後に「むかむか」するようになった。 

この「むかむか」というのを表現するのは非常に難しいのですが食中(あた)りの「むかむか」ではない。 
これを飲んだ後にめまいがするわけではないのに、それに近い。 
体に作用する何かの物質が含まれているのを習慣的に摂取するうちに起きる現象に近いです。
長期服用しなければならないような薬(特に漢方薬系)でも似たような症状は経験したことはあります。 

で、数ヶ月経つうちに、Wheat Grass のことを考えただけでむかむかしてくるようになった。 
ではなぜ飲むのか。 じつはかなり体の調子が良いんですよねこれを飲み出してから。 
我が家でも女房も母も風邪気味だったのですが、普段は真っ先に貰ってしまう僕だけがひかなかった。
もちろんこのWheat Grass のお陰かどうかは確信は無いのだが、しかし元気なのは確か。 

人間には「プラシボplacebo効果」と言って、「これは体に非常に良いと評判の飲み物です」なんて言われて飲むと、何だか本当に効いたように感じる、というのが有ります。 
じつはそれがただの砂糖水のようなものであっても効いていると錯覚すると言うか。 
僕の場合もそれかもしれないが、何しろショット一杯2ドルで、口直しにマンゴー等の果物もついてくるので、騙されたと思って続けております。 

しかしこの「むかむか」だけは何とかならないものかと。 
最近はマンゴーを食べても連想でむかむかしてしまうありさま。 
大丈夫だろうか。
日本ではすでに販売されているんですかね。 
と、日本語のHPをググッて見たがどうも上陸していないようですな。
日本ではブームにならないかな、青汁のイメージが強すぎて。

では皆様良い週末を。


2005年1月10日

津波被害の報道は相変わらずトップニュースとして毎日流れています。
13日ぶりに救助された人がいたり、浮いているベッドにいて助かった幼児のように、奇跡的に命拾いをした者やオーストラリア人のサーファーのようにスマトラの小さな村に滞在し、サーフィン三昧の毎日、ところが何とその村はほとんど津波の被害が起きず(1メートルほどの高い波は来たらしいが地形的に全く被害なし)何十万人もが命を落とした事など露知らず、そのままホリデーを続けていた。
親戚は現地に向かい毎日遺体の中を捜して回り、てっきり死んだものだと諦めていたら、今ごろになって「何か有ったの?」ってな調子で出てきたというオニーちゃんがいたり。

が、本日初めて見たスマトラの都市(BandaAceh)で撮影されたヴィデオは言葉を失うほどの凄さですな〜。
地震に近かったために建物の倒壊が起き、その被害状況を撮影していたら、大通りを津波が襲い、カメラマンは逃げながら撮影しているわけだが、ハリウッド映画の「コンピュータグラフィックス CG」でもあそこまでのすさまじさは描けないでしょうな〜。
大量の海水が大通りを流れていくのだがあまりにも瓦礫が多くて海水が見えにくいほど。

オーストラリア政府は義援金の額をまた増やして10億豪ドル(総額約760億円)を出すとか。
世界でダントツの第一位の額って「オイオイ、本当にそんなに出せるの?」と心配になってしまうほどハワード首相気前いいですね。
何か魂胆でも有るのか。

義援金と言えば、F1ドライバーのマイケルシュマッハーが10億円出すというニュースを先日書きましたが、じつは彼のボディーガードが今回の津波で子供二人と亡くなっていたんですね。
それに比べマイクロソフト社のビル・ゲイツ氏は1億円なのだそうです。
彼の財産は多分シュマッハーの100倍いや1000倍(かも)は有るのですが、彼にとっては被災地域はM$社の大きな市場ではないですからね。

さて話は変わって、
僕がたまに食べに行っていたボンダイジャンクションにある回転寿司の、「スシ・トレイン」一時はマンネリで遠ざかっていたのですが、最近メニューを変えて種類も大分増やし、多少高くなったが前と比較してとても美味しくなったので、先週末の夜に女房と二人で出かけました。 

思っていたほど混雑していず、待たずにちょうど二人分空いているところへ着こうとしたら隣に座っているお客さんが目に入った。 
彼女は年のころはまだ20代後半か30代前半、今オーストラリアは真夏なのですが全く日に焼けていない透き通るような白い肌で、なかなかの美人なのですが、頭髪が完全に無い。 

そう、彼女は癌の放射線治療で頭髪が抜け落ちているのに間違いない。で、彼女は母親と思しき50台半ばに見える女性と二人で一生懸命に回って来る寿司の具(ネタ)を見て話している。 
僕の真横なのでいやがうえにも聞こえてくるその内容は、どうやら彼女は癌治療の副作用なのか魚や肉関係は食べられない、ベジタリアンなメニューを一生懸命、探しているんですよね。 

彼女の母親と思しき女性の方は全く問題なくウナギやマグロの皿を取って何枚かすでに食べているのですが、彼女はまだタマゴの皿しか食べていない。 
寿司屋に来て魚が食えないというのも何だか難儀ですが、しかし彼女の頭を見ると同情を禁じえない。 
で、「あ、今回ってきたのはクラゲでは無いかしら」とか言っている。 
が、そこはオーストラリア人見慣れないものだから確信が持てず迷っているうちにその皿は彼女の前を通過して行ってしまった。 

自分の食べられそうな物を必死で探しているのですが、僕は見ていて可愛そうになってしまった。 
またさっきのクラゲが回ってきた時に彼女がついに皿を取って、店員に「これはクラゲだけですか」と聞いている。 
すると日本人の若い店員は「シャークフィン(フカヒレ)も入っています」と言うのだが、彼の発音も日本人の英語だし、彼女は彼女でまさかフカのヒレも入っているなんて全く予想外のためか、その「シャーク・フィン」が理解できない。 
何度か聞きなおしているので、とうとう僕が助け舟を出して「シャークフィン」と教えてあげた。 
すると彼女は「シャークフィンか〜」と皿を持ったまま迷いだした。 

未練は有るようだが結局彼女は諦めてまたその皿を元に戻そうとするので、僕が「良かったら僕が頂きましょう」と彼女からその皿をもらった。 で、何だか彼女が可愛そうになったので、「良かったら半分食べてみますか」と彼女に言ったら、「残念ながらシャークもアニマルだから駄目だと思います、クラゲはアニマルではないから食べたいと思ったのですが」と言って丁重に断ってきた。 

そのスシはいわゆる軍艦巻きになっていて、乗っているのがクラゲの細切りとフカヒレの細切りが、醤油やごま油等で「あえて」あるのですが、僕も初めて食べた。 
なかなかいけるというか美味ではあるが、ほんのちょっぴり入ったフカのヒレでも駄目と言うのはかわいそうなので彼女に助け舟を出す事にした。 
まずメニューの出ている写真付きの一覧表を手にとって、モズクなど海草系の具やアボカドやきゅうり、沢庵などベジタブル等のネタを使ったものを紹介し、彼女のために作ってくれるように店員に頼んだ。 
回転寿司でもメニューに無くても自分の欲しいものや、またメニューにあっても回っていない物を頼めばすぐに作ってもらえると言うのを知らずに食べている人が結構多い。 
つまり回っているものからだけ選んで食べなければならないと勘違いしていると言うか。 

彼女は早速モズクの軍艦巻きをほおばって嬉しそうだったが、しかし寿司屋で魚抜きってのは可愛そうではある。
特に彼女の頭を見ると5年程前に乳癌で亡くなった我々の親友(享年49歳)を思い出してしまい心が痛む。 

まあオーストラリアの寿司屋なので回っているものは寿司のネタにはなりえないものまで含まれているのですが。 

この彼女ではないが、回転寿司屋に来て食べているものが「チキンから揚げ」、「たこ焼き」、「うどん」、なんてのばかり食べて、一切スシに手を出さないオーストラリア人もいるくらいだから、何でもありなんですけどね。 
さすがオーストラリアでしょ。  


2005年1月11日

クリスマスが終わり正月が明け、いよいよ真夏のオーストラリアはテニスシーズンの到来です。

シドニーも一昨日の日曜日からシドニー・インターナショナル(メディバンク・インターナショナル)が始まり、本日は女房と二人で朝から一日観戦してきました。
いつもは当日の天気を見て決めるので、入場券購入のために会場前の長い列に加わるのですが、混雑している時には1時間近くも待たされるので、今年からは当日の朝インターネットで予約をして、会場で入場券を受け取る方法にしました。
インターネットの発達で、こういう部分はどんどん便利になってきますな。

今は国内旅行で航空券を購入する場合など、トラベルエージェントとはすっかり無縁です。
航空会社(カンタスやヴァージン)のウエブサイトに直接アクセスし、予約して自分のプリンターで航空券の代わりになるコンファメーションを印刷し、当日空港のチェックインで提示するだけ。

特にヴァージンはメルマガで超格安航空券情報が定期的にくるので、来週からメルボルンで始まる「テニスの全豪」行きも我が女房は昨年にはすでに予約をしております。
シドニーメルボルン間の航空券代がたった片道59ドル(4500円ほど)だそうです。
「だそうです」と言うのは僕は家の事情で一緒にいけないので(泣)。
全く同時期に我が母も友人とブリスベンに旅行に行くので、家を空けられないのです。

さてシドニー五輪(2000年)の行われたホームブッシュのテニス会場、本日は意外にも空いていました。
オーストラリアのスター選手がレイトン・ヒューイット以外少ないためか、テニス自体の人気がいまいちなのか、普段ならすぐに満杯になってしまう屋根付きの駐車場にも入れ、会場内でも席を探すのに苦労することなく、抜けるような青空のもと大いにテニス観戦をエンジョウイしてきました。(本日は炎天下と言ってもすがすがしい風が吹いていてしのぎやすかったです)

我が娘のジュニアテニス時代の友人で、もう今年28歳になる「ルーク・ブルジョワー」という選手が予選を勝ち抜いて本戦出場になり大いに期待したのですが、残念ながら敗退してしまいました。
彼のようにジュニア時代からずっと苦労して続けてきた選手が晴れの舞台にやっと出れるって何だか感動してしまいます。
娘やこの「ルーク」と同期の、ジュニア時代から一緒にやってきた選手のほとんどは、この年齢になると諦めてしまうのが多くなってくるので。

さて、女房と僕らが一日観戦していたコートはセンターコートではなかったのですが良い組み合わせが沢山有りました。
それでも席は結構ガラガラで僕らは一番前の席、しかし2番目の試合が始まり出したら急に混み出したのは、「ダニエラ・ハンチコーワ」の人気、テニスはほとんど報じられない日本でも、彼女が出場するとニュースになるほど。
メジャーを制したシャラポーワと違って、大きなタイトルには無縁なんですけどね。

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女子の試合と言えば低迷を続けていたオーストラリアの女性陣、最近多少希望が出てきたのはアリシア・モリックと、このサマンサ・ストーサの活躍。

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↑ストーサは大きく化ける可能性が有ると僕は見ています。
怪我などしないように頑張ってもらいたいものだと。
何しろ最近のトップの女性陣のほとんどが大なり小なり怪我に泣いていますからね〜。

女性のプロテニスがそれだけ肉体的にタフなレベルになって来たと感じています。


2005年1月12日

2週間ほど前の事です。
毎朝の日課になっている散歩に女房と出かけ、歩きながら話しているうちにロンドン時代の話になった。
思い出話に耽っているうちに、当時お隣に住んでいたカップルの話になった。
と言うのも散歩の途中で向こうから歩いてくる女性が「どこかで見たことが有る」と感じたのだが、すぐに思い出せない。
で、考えているうちにロンドン時代にアパートの隣部屋にいたカップルの奥さんと瓜二つだと気が付いた。

そんな事から女房と「彼らは今どうしているだろう」と話が弾んだわけです。
1980年に僕らがそのアパートを処分してロンドンを後にしたのだが、彼らはイタリーへ出かけていて、「さよなら」を言えなかった。
本当に仲良くお付き合いをしていたそのカップルとは、ご主人がイタリア人でイタリアの靴をロンドンに輸入する仕事、そして奥さんはオランダ出身で、そのビジネスを手伝っていました。
僕も当時ファッション屋をやっていたので、似たような職業柄行動パターンも似ていて、お隣同士行ったり来たりという関係でした。

僕らはオーストラリアに落ち着いてから数回手紙を出したのですが、彼女から最後に来た手紙には「離婚する事になり、彼らもまたそのアパートを売却する事にした」という内容でした。

で、それっきりお互い音信不通になってしまった。 というか、彼らが別れて、それぞれどこへ行ったか僕らにとっては知る由も無かったが、奥さんの方はオランダに帰るとかいう話だったと記憶していた。

彼女の名前は「ロウリ・ヴァン・ホーテン」、僕らが子供の頃は「ココア」といえば「ヴァン・ホーテン」というほど聞きなれた名前だった。
(じつは彼女はそのココアのヴァンホーテン社の親戚でした)

さて、その日の朝の散歩で彼女の名前が出たのをふと思い出し、ネット・サーフィンをしている時に「GOOGLE」でためしに彼女の名前を検索してみた。
「Lauri Vanhorten」と打ち込むと色々なぺーじが検索結果として出てきた。
勿論彼女と同じ名前の人物はこの広い世界中には結構いるはずで、その中から写真でも出ていない限り、どれが我々が探す「ロウリ」か確かめ様が無い。
その中にこんなサイトがあり、彼女の名前が含まれている。
http://www.fsa-sky.org/site/flash/home/home.php
元の旦那がイタリア人だったし、彼女は大のマウンテンスキー好き、ひょっとするとこれが彼女ではないかと考えた。

残念ながらその中にはその人物の写真は無く100%彼女であるという確信は持てないが、これに間違いないだろうとメールを出したのです。
内容は
サブジェクトが「from Tom & Lee Holland Park W11」
そして「突然のメール失礼します。 あなたはロンドンで我々の隣に住んでいたLaurisさんでしょうか? もしそうであれば是非ご連絡を頂きたい。 もし人違いならお許しください。」というような内容を書いて出したのが暮れの12月28日でした。
以来全く連絡が無かったので「やはり人違いだったのかもね」と女房と話していました。

ところが本日PCを立ち上げてメールをチェックしていたら、彼女からメールが到着していたのです!!!。
それも彼女の近況や写真まで何枚か添付されて来たメールには、我々から24年ぶりに突然連絡が来た事を大いに驚き、喜び、感激している内容が綴られていました。
また彼女は当時生まれたばかりの我が娘の事も覚えていて(我が娘を抱いて映っている写真を何枚か持っているとか)近況を是非知りたいと。

上記のサイトは彼女が今の旦那と始めたとの事。
「スカイ・ランナー」というのをスポーツとして、世界的に流行らせた張本人だったんですね〜。(興味のある方は上記のサイトでご覧下さい)

勿論僕らも「大感激」、早速我々の最近の写真を入れた返事を書いたのですが、これこそが現代のテクノロジーというか、「インターネットの醍醐味」の一つですよね〜。

24年も前に別れたまま、僕らは地球の反対側のオーストラリアに住み、方や彼女はイタリアにいて、お互いの共通の友人などは皆無。
昔だったら調べ様が無い、ほぼ不可能に近い。
それがいまやインターネットの検索のお陰で、クリック一つで見つけることが出来てしまうなんて。
まさにPCは魔法の箱なんですよね。

今朝彼女から届いたメールに添付されてる写真を見ながら、女房と僕は感慨ひとしおでした。
彼女当時そのままで、全く老けておらずやはりアルプスの山の中に15年も住んでいたら(今はトリノに近いところに住んでいるらしいが)、歳を取らないのだろうかと。



2005年1月13日

青色LED裁判で和解が成立したニュース、その和解額の少なさを知って何とも情けないというか、大いに落胆してしまいました。
市場規模は年間3000億円、2010年には一兆円に達するといわれている発明の対価が約6億円(滞納金を含めて総額8億4391万円)、ふざけ過ぎていませんかと。

中村教授は6億円かの和解には大いに不満らしいが、このまま裁判を続けてもベターな結果を得るチャンスはゼロ以下だと弁護士に言われしぶしぶ、この額を呑んだとの事。
方や日亜科学の社長は、「青色LEDの発明が一人ではなく、多くの人々の努力・工夫の賜物」とか言っているらしい。
(たしか青色LEDについては会社側はその研究は続けるなというのを中村氏が独自に続けて完成させたという話を読んだ事がある)
そして「研究者というものは金ではなく素晴らしい発明に喜びや誇りを持っている」なんて事も、この社長さんは「のうのう」と言っておられる。

これを野球の選手と置き換えて考えてみたい。
いまや(特に大リーグなど)複数年で何十億円なんてのはザラ、何百億円という金額も耳にする時代です。
青色LEDを発明した中村教授は当時日亜科学の社員だった、だから一緒に研究したり手伝ったりしている仲間もいた。
野球も一人では出来ませんよね。
ティームで一緒にやる選手がいなければ、野球にならないでしょ、いくら素晴らしい選手でも。
しかし、スター選手とその他の選手の年棒というのは大きな開きがあるわけで、球団が野球は一人では出来ないのだからたいした年棒は払えないなんて言うわけないでしょ。

また、上記の「研究者というものは、、、」というように、球団が、「野球の選手は金(年棒)ではなく良い成績を残す事に喜びや誇りを持つべきだ」と言って、3冠王を取ったような選手にたいした額払わないって考えられますか?

では一体いくらが妥当なのかは意見の分かれるところだと思うが、しかし上記の年間3000億円、2010年には1兆円って桁から言っても、野球の選手以上もらったとしても全くおかしくないはずでしょ。
球団の収入の額から比較しても。

僕ががっかりするのは、このような和解額を勧告した裁判所にも言えるのだが、イチローもぶっ飛ぶような額を示してこそ、科学者を目指す子供達に夢を与えるでしょ。
それがたいした額ではなければ、一生懸命勉強するより、朝から晩まで「玉」追いかけてる方が夢があるって事になってしまう。

本当に残念な勧告だったと思います。

さて、話は変わってアーチェリーの話を。
僕が毎週水曜日にリバプールというところへ通ってトニーという先生に付いて練習に励んでいると何度か書きました。
じつはこのトニーには僕ともう一人の生徒というかお弟子さんがいるのです。
そのもう一人とは「アダム」という今年16歳になる男の子で、確か1年半ほど前からリバプールに通い始めたらしい。
とてもおとなしい、いつも笑顔を絶やさない男の子で、両親と通って来て、黙々と練習に励んでおりました。

彼の目標は将来オリンピックに出ることなのですが、オーストラリアではオリンピック選手になるにはAIS(Australian Institute of Sports)に認められて、日本で言うところの「オリンピック強化選手」に選ばれなければならない。
これはアーチェリーだけということではなく、オリンピックの競技種目全てにあてはまります。

で、アーチェリーの場合は毎年選手を育てるための選考会があり、そこで選ばれた場合AISのあるキャンベラに移り住み、毎日特訓を受けるわけです。
彼のような若い選手もいるので、親元を離れ学校も現地(キャンベラ)に移り、寮に住んで練習を続けるわけです。

ある時僕は彼と二人だけで練習をしていて、「もしAISに選ばれたら一人でキャンベラに移る事になるけど、さびしくない?」と聞いたことが有った。
僕は彼が非常におとなしい子なので、少々心配したのです。
すると彼の答えは「親の元を離れて一人になれるなんてもう最高!、絶対にAISに選ばれたい」ともう親から離れたくて仕方が無いような答えにちょっぴり驚いたものです。 

さて、その選考会が昨年末に行われ、今年の新規採用はたった3人の枠を争って全国から候補者が呼び寄せられ選考会が行われました。
選考会は1週間にわたって行われたのですが、先生のトニーは毎日キャンベラから報告の電話を入れるアダムの親と、まさに手に汗を握るように見守っていました。
運良くアダムはその3人に入る事が出来、トニーは涙を流さんばかりに喜んでいました。
トニーは独身なのでアダムを自分の息子のように可愛がって教えていたのですが、その甲斐があったと大いに自慢していたものです。

そしてアダムは先週の練習を最後にキャンベラに引っ越していきました。
トニーと僕だけになった昨日の練習でトニーは何だかさびしそうでした。
考えてみると手塩にかけて育てていた選手をAISに取られてしまったようにも感じているのかもしれません。
AISには韓国出身の「リー・キム・シック」というシドニー五輪でサイモンフェアウエザーに金メダルをもたらした有名なナショナルコーチがいて、これから北京五輪に向けて彼がトニーに代わって育てていく事になります。

昨日トニーと二人で射りながら僕が「アダムが北京五輪に選ばれたら一緒に見に行こうか」と言うとトニーは嬉しそうにうなずいていました。
良い選手に育って欲しいものです。

追記。
今週からジュニア全豪トーナメントが行われていて、昨日アダムは優勝しました。(アダムにとって全豪優勝は初めて)
トニーはまたまた涙ぐんでおりました。
トニーはイタリア人、ひじょうに感情的なんですよね。


2005年1月14日

シドニーはこのところ暑い日が続いています。
火曜日に観戦に出かけたテニストーナメント、本日はテレビで観戦していたのですが、コート上の気温は摂氏47度と出ていました。
観戦するお客もたまらず、センターコートの屋根が影を作っている席に移動してしまって、コートサイドの良い席にはほとんど客の姿が見えないというありさま。
そんな中で選手は何時間も全力で玉を追いかけているのですから、いや〜厳しい職業ですな。
シドニーが終わると、いよいよ来週から全豪オープンが始まるわけですが、選手によってはシドニーで体力を消耗してまうのを避けるために、途中から手抜きで敗退し、メルボルンへ早めに移動するというのも出てくる始末。

何年か前の全豪の決勝で「ジム・クーリア」が優勝した試合は確かコート上の温度が50度を越えていたと記憶してます。
あまりに過酷なので最近はルールが変更になり屋外コートの場合、コートの気温が45度(だったか)を超えたら中止、センターコートは屋根を閉めてエアコンを入れて続けるということになったと思いますが、それにしても猛暑のために倒れる選手も出てくるほど。

オーストラリアのテニスシーズンをもう少しずらして、3月頃にすれば良いのにといつも思うんですけどね。
北半球が真冬の時にいきなり真夏のオーストラリアに来て試合ってのは、体に酷過ぎるのではないかと。

そうそうその火曜日の日記にも書いたオーストラリアの女子選手達、僕の予想のように順調に勝ち進んでおります。
ひょっとするとサマンサ・ストサーかアリーシア・モリックのどちらかが優勝をさらうかもしれません。

話は変わってイギリスのハリー王子(チャールス皇太子の2番目の息子)が仮装パーティーにナチスの格好で出たというので、批判が出ております。
プライベートのパーティーだったらしいが、その格好を見ると、袖(そで)にはカギ十字の「卍」(←これはカギが反対になっています。 ナチスのマークが変換で出てこない)がバッチリついている。
こりゃ〜問題になるでしょうな〜。
何を考えているのやら。 一般人がやっても嫌な顔する人が多い欧米で、いくら若気の至りといっても、イギリス皇室の一人なんですから考えられません。
というのも、じつは日本の少林寺拳法が、今年からとうとうマークを変更する事にしたというニュースを読んだばかりだったのです。

少林寺拳法は創立以来すっとこの「卍」を使っていたのですが、曲がり方が逆とはいえ、ナチスのマーク「ハーゲンクロイツ」と非常に似ているので、世界に少林寺を広めるのに障害になっていたとか。
特にユダヤ系の人間にはおぞましい記憶を思い出させてしまうという批判がずっとあったのだが、創立以来のマークということで使い続けていた。
そのマークさえも新しいマークにとうとう変わる事になったというのに、英国皇太子がこのような格好で人前に出てくるってほんと何考えているのか。
いや全く何にも考えていなかったのでしょうが、無知過ぎますな。

またまた話は変わって、
ケーブルテレビ接続のプロバイダーがスパムメールフィルターを設置してくれたお陰で、半分ほどになったとはいえ相変わらずジャンクメール(スパムメール)は山のように到着します。 
多いのはヴァイアグラ等の薬と、アダルト系。 また金融関係も含まれているようですが、いったい利用する人がいるのだろうか。 
日本から到着するスパムってのは割と少ないのは僕のメルアドが日本ではないからか。

で、欧州のポータルサイト大手ライコス・ヨーロッパがスパムメールを送りつけてくる業者にたいして反撃するスクリーンセーバー「メイクラブ・ノット・スパム」というのを無料で配布始めたので僕も早速ダウンロードし使ってみました。 (と言っても先月の事なのですがね)
何しろ毎日毎日よくも飽きもせず送りつけてくるジャンクメール業者、本当に迷惑を被っている僕はこういうの探してたんですよね。 

http://hotwired.goo.ne.jp/news/technology/story/20050104302.html

詳細については上のページに出ていますので読んで下さい。

で、このスクリーンセーバー、世界中に有る業者に対して「攻撃」する仕組みにはなっているのだが、「スクリーン・セーバー」としての機能は「?」なんですよね。 
スクリーンセーバーと言うのはコンピュータを立ち上げて、席をはずしていたりする場合、モニター上に同じ画像が映りっぱなしになっていると、いわゆる「焼きつき」を起こすのを防ぐもの。 
これは特にCRTモニターには必需品ですが、この「メイクラブ・ノット・スパム」スクリーンセーバーは世界地図の部分が全く変わらないので、スクリ
ーンセーバーのつもりで使用続けると焼きつきを起こす可能性があるのではないかと。
 
しかしこの「攻撃」と言うのには大いに気に入っている僕は長時間席を立つ場合はスクリーンセーバーを起動し、モニターのスイッチを切ることにしている。 
実際に攻撃に遭った業者が廃業に追い込まれたとかの報告がライコスのサイトに表示されたらもっと楽しいのですが。 
24時間使用してもたった数メガバイトしか使用しないので、もし興味があるようならぜひダウンロードしてみてください。 

では良い週末をお過ごしください。

 


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