2004年10月前半の日記

by tom tanabe                                 マグパイへ戻る


2004年10月1日

久し振りに朝から雨がシトシトと降っております。
時より雨脚が強くなったりで、思わず嬉しくなってしまいます。
日本にいる方は、台風の影響で嫌って言うほど雨が降るので、この「嬉しさ」はお判りになりづらいかもしれませんが、何しろここシドニーは深刻な水不足。
これを英語では「Drought」と言うのですが、これを辞書で引くと「大気の乾燥、日照り(特に長期の作物に害を及ぼす)日照り続き、干ばつ」と出てくる。
僕はこの日記でしばしば「干ばつ」という言葉を使っていたのだが、これが不思議なことに、僕の持っている(と言うかPCにインスト−ルしてある古い翻訳ソフト)和英辞書で「干ばつ」と打ち込むと、全く何も出てこない。

あれっと思って、オンライン翻訳(GOOやEXITE)に行って見たが、やはり「干ばつ」と言う言葉では「見つかりません」と出る。
へんだな〜と、広辞苑を引っ張り出して「干ばつ」を捜すもこれが何と無いんですよね。
で、同じ「読み」で似たような意味の言葉で「旱魃」というのが有る。
ということは本来「旱魃」というのが正しいのだろうか。

「干ばつ」という単語でネット検索しても結構出てくるし、なぜか英和辞書なら、つまりDrought から日本語に訳するとちゃんと「干ばつ」という言葉が使われているのに。
う〜ん不思議ですね、後ほどもう少しネットで調べてみましょう。

なんだか話が大いに飛んでしまいましたが、今日のこの雨でシドニーの貯水池のある「WARRAGAMBA DAM (ワラガンバ・ダムと読みます。ワラガンバはアボリジニー語)」にも雨が降ってくれたらと良いと、ネットで検索してみたが、その地域の天気予報は見つからない。
シドニー気象庁のページをいろいろ見たのだが無いので、「シドニー・ウォーター(Sydney Water水道局です)」のページに行ったら、貯水情報が出ていた。 ↓この中のWater Consumption & Storage Report のページ
http://www.sydneywater.com.au/

これは一週間単位でのレポート(PDF)なので先週の分しかないのですが、それによると現在はだいたい41〜42%ほどの貯水量。
一見それほど少なくないように見えるが、これはかなり深刻な数字だそうで、40%を切って慢性的に30%代で推移するようなら、次なる給水制限が施行されるらしい。
今でもホースを使って車を洗ってはいけないとか、庭の花や芝、樹木に水をやるのも、「週3日」それも朝と日暮れ後で、スプリンクラーなどは禁止。
現在は手でホースを持って水をやるわけですが、これがさらに厳しくなって、ホースは一切使えなくなるという。

つまりジョウロかバケツで水をかけろという事らしいが、これは確実に芝生は生き残れません。
また「ツツジ」等多くの植物も生き残れないでしょうな。(ジョウロやバケツで水を掛けて歩いた日には、もうそれだけで一体何時間が取られてしまうか)
そんな状況が近くまで迫っているので、今日のように朝から雨が降ると「嬉しくて」しょうがないわけです。

さて、このシドニー・ウォーターのホームページを調べていたら、「雨水利用者」には援助金を出すというのを見つけました。
つまり各家庭で雨水を貯めるタンクを設置した場合、その容量や設備の内容によって、その設置経費に援助金を出すというものです。
最高650ドルまで出すらしいが、その場合は貯めた雨水を庭の木々に撒くだけでなく生活用水の一部(トイレや洗濯水)にも使用しないと、援助金の額はたいしたことにならないらしい。

それよりもちょっと「心配」な内容が他のページに出ていました。
それは、水不足に拍車をかける上水道設備(この場合は主水道管)のクリーニングをずっと止めてしまっているという記事。
つまり上水道では汚れや汚染を減らすために、道などにある太い主上水道管を定期的にフラッシュ(洗浄)していたのだが、これはかなりの量の水を排水する事になるらしい。
つまり上水道管を洗って水を捨てるんですな。

で、これを止めたお陰で75万リッターの水が節約できていると書いてあるが、その分「水質が悪化」しているのではないかと。
このページの中では「安全性は保たれたままである」と書かれているが、洗浄を止めても安全なら、今までだってやる必要無かったのではないか。
その分、安全を確保するために塩素等の消毒剤の量を増やしているのではないかと、非常に気になります。
シドニーの水は「安全」で「美味しい」と常々日本の友人に言ってきたが、少し慎重になったほうが良いのかもしれません。

しかし、絶対に東京の水よりはいまだに「ベター」なはずですが。
永くシドニーに住んでいると、たまに東京に行って喫茶店などで出てくる、「オヒヤ」つまり「水」の味がきついのにはビックリさせられるものです。
これは同じ東京でもかなり場所によって「味」が違うらしいのですが。
今まで一番「妙な」味だと感じたのは、京都に旅行中に飲んだ水で、これは思いっきり「カビ」臭いような味で飲めませんでした。
もっとも今では日本でも「ミネラルウォーター」がかなり飲まれているようですが。

そうそう、日本では喫茶店に入ると必ず「オヒヤ」も一緒に出てきますよね。
僕の住んだ英国、オーストラリア、アメリカでは頼まない限り「お水」は出て来なかったのですが、なぜかここ数年しゃれたカフェーなどが、冷やした水をボトルに入れて、欲しい人はどうぞというように用意するようになってきました。
ミネラルウォーターを売っているのに、このようなサービスをするというのは(当然ミネラルウォーターの売上は減るはずなのですが)、食生活の変化だと僕は考えています。

今日の日記には、今朝の新聞のトップニュース、「チャイルドポルノグラフィー(幼児ワイセツ)」の一斉取締りで、オーストラリア全国で199人が逮捕という事について書くつもりだったのですが、来週にします。

では良い週末をお送りください。(オーストラリアは3連休ですね)


2004年10月4日

本日月曜日は「Labour Day」でオーストラリアはお休み。
日本では「勤労感謝の日」にあたるのかな。
先週の日記に「久し振りに本格的に雨が降って嬉しい」と書いたけれど、昨日(日曜日)今日のすがすがしい青空はやっぱり良いもんですね〜。
暑過ぎず、空気も乾燥して風が心地良い。

さて、先週最後の日記(金曜日)で予告した「幼児ワイセツ騒動」について書いてみます。
実は今日の日記に書く事は土曜日にほとんど書いておいたのですが、その後僕が考えていた以上の展開になってきています。

僕の日記は当日(ほとんどが夕食の前くらいに)、頭に浮かんだ事をアドリブのごとく書くのですが、たまに書きたいサブジェクトが複数になった時に、翌日の日記に回すのですが、すぐに頭に浮かんだ事を書いておかないと忘れてしまう事がある。
最近は歳で、いくら考えても思い出せなくなってしまい、やっと気がついた時には手遅れなほど話題が古かったりする事もあるので、時間ができると、次の日記の下書きをしておく事があります。

時間ができるとという表現は適切ではないですな。
いくらでも時間は有る身ですから。 正確には、PCの前に座る時間を自分なりに制限しているのです。
僕の椎間板ヘルニアは、ちっとも回復しないので、長時間椅子に座っているといまだ右足に痛みが来てしまうのです。

さて、チャイルド・ポルノグラフィー(幼児ワイセツ)ですが、じつはこれは世界的な問題なんですね。
つまり特にインターネットの普及で、この手のワイセツ画像サイトで儲けているのがいる。 ということは被害に遭う幼児も増える、そして内容がどんどん過激になっていくと言う問題を抱えている。 
この手の違法画像を提供するウエブサイトにアクセスして、画像をダウンロードする事自体オーストラリアでは違法なのですが後を絶たない。 

それらの画像が制作されるのは、最近ではロシアなど東欧諸国が多いらしい。 
しかしそのサイトへアクセスして、メンバーになるためにクレジットカードで料金を払う先はアメリカになっている。 
つまり決済はアメリカで行われているらしい。 
世界中からアクセスが増えて、この手のサイトはかなり儲けていたらしい。
で、FBIからの情報でオーストラリア国内にもいる会員の身元が割れ、今回の一斉捜査そして逮捕になった。
つまり決済はアメリカで行われていたので、FBIも簡単に捜査できた。 

逮捕された中には学校の先生や医者等社会的な地位の高い人間も多く含まれているらしいが、他にも、元警察官、刑務所勤務や、怖いのは保育園を経営する人間までいた事。 
まるで趣味と実益を兼ねてたと言うのか、全くふざけているでしょ。
で、逮捕者一人(学校の先生)の家宅捜査をしたら、学校に仕掛けた隠しカメラで撮影した物まで出てきた。
何と、その小学校の更衣室の壁にある鏡が、マジックミラーになっていたんですよね。

このマジックミラーはこの校舎を建てる時に仕込まなければ、設置できないはずの物なのだそうです。 この校舎は比較的最近(1999年)に建てられたのですが、この先生一人でこんな仕掛けをつけられるはずが無い。
この校舎を建てた時に労働に従事した人間には、ボランティアーも含まれていたそうですが、なんだか「根が深い」ですよね。
この問題の学校はクリスチャン系なのですが、今生徒は春休み中だが学校関係者はテンヤワンヤ。
出てきた画像から、被害者(つまり生徒)の親への連絡など。

だいたい違法であるとわかっていてこのようなサイトに立ち入る事自体、自分の人生にとってとてもリスキーなのに、こういう連中は自分のクレジットカードの詳細から身元がすぐに割れてしまうなんて、考えないんですかね。 
全く罪の意識が欠如していると言うか。

と、ここまで書いていたら土曜日の新聞に逮捕された中ですでに4名もの自殺者が出ているそうです。(上記の元ポリスマンや刑務所勤務者が含まれている) 
自殺するくらい恥ずかしいと感じるなら最初からやらなければいいわけですが、この児童(幼児)ポルノというか児童わいせつ物の内容は本当にひどい物らしい。 

幼児(たった2歳!)に対して性行為をしているのとか、あまりにも内容が酷いので、今回の捜査ティームに参加していたオーストラリア人の女性警察官は、ショックのあまり仕事を続けられなくなってしまったとか。 
全くグロテスクな世界なのですが、オーストラリアにはこの手の趣味の人間が結構いるのですよね。 
で、彼らはタイやインドネシアあたりに出かけて欲求を満たしている事が多い。 その中には若い男の子を専門にしているのがこれまた結構多い。 

僕の日記の中で書いたかどうか忘れたが、オックスフォードストリートはテイラーズ・スクエアーの近くにあるダーリングハースト・ロードには夜な夜な若い男が立って客を引いているのですが、かなり若いのがいるんですよね。 
じつは僕らはそこからすぐ近くのベトナムレストランに食事に行く事がよくあるので、そこに駐車する。 
最初は危なそうな若いニーチャンが立っているので、車上荒らしをされてしまうのではと心配したら、女房が「いや逆に彼等が立っているから、安全よ」という。 
確かに彼らはお客を待って立っているので、悪ガキが車上荒らしをしにくいのかもしれない。 

ちょっと話が飛んでしまいましたが、今回の違法ワイセツサイトだけでなく、インターネットだから自分の身元がバレ難いなんてくれぐれも考えないようにした方が良いようです。 
日本の(まあ特に2ちゃんが主ですが)掲示板と言われるサイトに、冗談で「殺してやる」とか「爆破してやる」なんて書き込んだだけでも最近は確実に逮捕されるようですから。
 


2004年10月5日

日曜日に「素敵な映画」を観ました。
タイトルは「My Architect」といい、アメリカの著名なArchitect(建築家)、ルイス・カーン(Louis Kahn)についてのドキュメンタリー映画です。
この映画は、彼の息子が1974年に亡くなった「偉大な父ルイス・カーン」について製作する事により、父と自分(息子)自身を知るという内容です。
なぜそんな映画を作る必要があったのか?それは彼がカーンの本妻の子供ではなく、一緒に過ごす時間が非常に少なかった上に、ルイス・カーンが亡くなった時にはまだ11歳だった事。

じつは僕がロンドンに住んでいた当時、大学時代の1年後輩の「新居君夫妻」がアメリカからロンドンに来た。
確か最初はイギリスに住む予定ではなく旅行が目的だったはずだが、アメリカで「有名な建築事務所」で働いていたので、ロンドンで簡単に仕事が見つかってしまい、住み始めたのです。
その「有名な建築事務所」というのがフィラデルフィアにあったルイス・カーンの事務所だったわけです。
新居君とは彼が日本に帰るまでの数年間、付き合いがあったのですが、ルイス・カーンについてはそれほど聞かされた事は無かった。

そんなわけで、シドニーで「My Architect」が上映されると聞いて、早速
観に行ったわけですが、はっきり言って「感動」しました。
感動した理由の一つに、僕自身が抱いていたルイス・カーンのイメージとは大きく離れていたというのも有りました。
あれだけ著名な建築家だったのに、亡くなった時には借金が残っていた。
というのも、彼が手掛けたプロジェクトはほとんどが赤字だった。
なぜなら彼は自分の作品(建築)に妥協を許さず、予算がオーバーと言う事が多かった。

彼は本当に忙しく、仕事で世界中を駆け回っていたのですが、そのストレスのためかペンシルベニア駅構内のトイレで心臓発作で倒れ、73歳(一説には74歳)で亡くなった訳ですが、その時に所持していたパスポートには記入されているはずの住所が消してあったので、3日間も身元がわからず安置されていた。
なぜ住所が消してあったのかは、この映画を観ていただければ、判るので書きません。

この映画で最も感動したのは最後のシーンで、カーンの作品バングラデッシュのキャピタルビルを息子が訪れ、そこで現地の建築家と息子が語る場面。
バングラデッシュ人の建築家は、カーンの偉大さを語るに、感極まって泪を流しておりました。

残念ながらこの映画は日本では公開されないようです。

さて、
昨年だったかシドニーの真夏、干ばつのひどい時に、ワザワザ放火して山火事を起こした馬鹿ガキがいましたが、どうもオーストラリアの悪ガキは放火に対して罪悪感が欠如しているようです。 
じつは僕の所属するアーチェリークラブのある公園にはラグビークラブの練習所も兼ねていて、練習に使う器具がコンテナーの中に置いてある。 
大きな海運用の(12メートル)コンテナーの中にはびっしりと、スクラム強化用のウマ(と言うのか?)のような器具などが入っている。
普段使わない時にはしっかりとカギがかけられて、立ち入れないようになっているのだが、3週間ほど前に誰かがコンテナーの通気口から火のついた物を投げ込んで中の器具を焼いてしまったのです。 

その日僕は練習に出かけたら、真っ黒に焼けただれたマットやラグビー用具がコンテナーの外に積み上げられていて、警察が現場検証をしていてビックリした。 
聞いたら土曜日の夜中に悪ガキが火をつけたのではとの事。 
しかし、こんな事はしょっちゅう有るのか誰も対してビックリしている様子も無く、来た警察にしても、ただ被害品を確認しているだけ。 
指紋を取るなんてのは最初から考えていないんですよね。 

で、先週の水曜日に別のクラブのある、リバプールに練習に行ったら、何とクラブハウスと倉庫が焦げている。  
今度は僕も即放火だとわかったのですが、全く同じように小さな隙間から火のついた紙などを投げ込んで中の物に引火させたようです。

で、すでに集まっていたクラブ員の連中は「学校の春休みに入ったかなら〜」なんて言っておる。 
一応、消防庁(?)の専門官のような女性が現場を見に来ていたが、やはり30分もしないで帰ってしまい、もうまるで頼りにならないというか。 

こんな調子だから遊び半分で火をつけるガキが後を絶たないのでしょうが、放火はもっと重罪にすべきだと思うんですけどね。 
日本ではどうなのか知らないが、「放火」ってかなりシリアスな罪だと思うのですが、保険の発達しているオーストラリアでは、どうせ保険で失った物は取り返せるとでも思っているのか。 

保険と言えばこのようなガキの犯罪ではなく、会社の経営がうまくいかないから「火」をつけて保険で「太ってしまう」という行為もオーストラリアでは随分耳にするんですよね。 

「ユダヤ人の棚卸は火をつけることだ(Jewish Stocktaking)」なんて冗談を言うやつまでいるほど。 
困った物です。


2004年10月6日

本日の日記はお休み致します。


2004年10月7日

昨日は例によってリバプール(シドニーの西約40キロほどの所にある)へ練習に出かけたのですが、非常に疲れてしまい帰宅後は何もやる気が無くなってしまっておりました。
歳のせいか、非常に耐久力が落ちているのか、はたまた筋力の発達が無いのか。
数年前までなら腹筋や腕立て伏せ懸垂等のエクササイズを日課にしていて、体力が上がっているのが自覚できた。
ところが最近はいくらアーチェリーやっても、腕の太さも全く変わらないし、筋肉がついている様子が無い。
その上、すぐに疲れてしまう。
いの問題以外どこか悪い部分を抱えているのではないかと。

さて、本日の朝刊に「日本での人種差別」について出ていたので、書いてみます。
記事の内容は、北海道情報大学(この名前で良いのかしら)の客員教授であるアメリカ人(正確には本アメリカ人)が地元北海道の温泉に入りに行ったら「外人」であることを理由に入浴を拒否された。
奥さんは日本人なので入浴を許可されたが、彼は頑として入れてもらえない。
同時に彼らの娘は(ハーフ)まだ幼児なので「外人」に見えないから入浴は認めたが、将来成長して外人に見える場合は入浴を拒否すると言われたとか。

どうしても入浴したい彼は、日本国籍を取得、名前も日本名に変更したがしかしこの温泉の経営者は拒否を続けたために、彼はとうとう裁判に訴えた。
国籍がどうあれ、見かけが日本人で無ければ入浴はさせないという方針は全く人種差別であると。
裁判ではこの温泉の経営者に慰謝料の支払いは命じたが、何と日本の「人種差別」に関する法律では彼を入浴させる法的強制力が無いとの理由で、いまだ彼はその温泉に入れないでいる。

僕はこの記事を読んで頭の中に「?」マークが飛び交っているのでネットで検索してみました。
そしたら!
何と小樽では堂々と「外人お断り」の看板を出している所が多いんですね。 ビックリしました。
中には外人と思わず入場させてしまった中国人のお客に、入場料を払い戻してお引取り願ったケースなんてのまで有るらしい。
で、このような人種差別行為に対して日本では
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
日本政府は、警察またはその他の行政機関が、人種/国籍に基づいて差別を行っている私営および準公共施設を提訴できるような法律を制定しなくてはならない。とりわけ、違反者には罰金、営業停止、および禁固刑を含む刑罰が課せられる必要がある。現時点では、違反者は上記のどのような刑罰も受けないため、意図的に差別を行っている者は何の制約も受けない。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
のだそうです。
そう日本ではいくら人種差別をしても罰せられないのですよ、今の法律では。
僕は信じられなかった。 目が点になりました。

今朝この記事を読んだ時には、日本語のサイトや新聞でこのニュースを今まで目にした事が無かったので、このオーストラリアの新聞記事が正確かどうかさえ疑問に感じたんですね。
しかし彼が入浴を拒否されたのまでは嘘ではないだろうと考えると、なぜ拒否されたのかが本当に判らなかった。
我が女房が日本に住んでいた時に、地元の銭湯を始め日本中を旅行して歩いたが、温泉入浴拒否なんて全く経験していない。

検索してみるとわかるが日本のメディアはほとんどが無視を決め込んでいる。 臭い物には蓋ではないが、その事だけを取っても問題は明白というか日本の本質を表している。

逆に外国の(この場合はオーストラリアのですが)新聞は、かねがね日本及び日本人と言うのは「人種差別」をするというイメージを強く持っているので、良いチャンスとばかりこのニュースに飛びつく。
↓がこの「元」アメリカ人客員教授(Arudou Debito)に関するウエブサイトです。
http://www.debito.org/yunohanakyakuhon103100.html
この中につけられたリンクをたどって行くと、色々今までの事情がわかります。

堂々と「外人お断り」http://www.debito.org/nihongotimeline.html なんて看板出していながら、日本国憲法は何も出来ないって、、、、。

この看板を見ると判ると思いますが、日本語と英語以外にロシア語が書かれていますよね。
想像するに小樽港という土地柄、そこに入港するロシアの貨物船から船員がどっと押しかけて他の日本人の客が来なくなるというのがその理由かなと思ったのですが、日本人に見えたために入場させてしまった中国人をわざわざ入場料を返却して退場させたと聞くと、こりゃ〜南アフリカの白豪主義以上ではないかと。

日本人の僕がこの地オーストラリアでこんな経験をしたら、思いっきりショックでしょうな〜。 自分ならどうするだろう。
訴訟を起こすだろうか? それとも失望してオーストラリアを出て行くだろうか? 考えるだけでも悲しいですな。


2004年10月8日

今週の土曜日がオーストラリアの総選挙投票日、日本のように街頭宣伝車が騒音を撒き散らす事は無いのですが、テレビコマーシャルを使った選挙運動だけでなく、ジャンクコール(電話)やジャンクメールの類がどっと押し寄せてこれまた非常に迷惑です。
郵便受けにはチラシやビラ等が沢山舞い込んで女房は「選挙に関する印刷物はお断りいたします」という札まで付けたほど。
しかし一番不愉快なのは電話攻勢。

電話がかかって、誰からだろうと受話器を取る前に相手の電話番号を見ると必ず「不表示」になっている。
ですからすぐに選挙関係だと容易に想像がつくが、海外からの電話の場合も表示されないので、無視するわけにもいかない。
何しろ僕はいまだにオーストラリアの市民権は取得していないので、選挙権が無い。
ですから僕には非常に「ウザイ」だけなんですけど、もう相手構わずかけてくるようです。
本日も帰宅したら留守電が入っていて、何と一通はジョン・ハワード(オーストラリアの首相です)の声で、「よろしくコール」。
多分自動的に首相の声を録音した、レコーディングメッセージになってるんでしょうけど。
郵便物攻勢でも同じ候補者から3通も4通も到着する。
全く無駄な事をやるもんで、このような選挙資金って一体どこから出てるのやら。

さて、昨日は世界で最も大きな「花」をシドニーはボタニック・ガーデンへ見に行きました。
名前を「タイタン・アルム」The Titan Arum (Amorphophallus titanum) といい、インドネシアのスマトラから運ばれてきました。
今日本名を捜したのですがArumは「アルム」になっている。
Titanは巨大なと言う意味なので、「ジャイアント・アルム」とでも言うのか。

最初女房が「化け物」のような大きな花がシドニーに来るから見に行こうと言い出したときには、それほど食指は動かなかったのですが、最も大きいだけでなく最も「臭い」花でも有名だと言うので、急に行きたくなった。
この日記の中で、僕の嗅覚について何度か書いた事が有るように、僕は非常に「匂い」に敏感と言うか興味が有る。
世界で最も「臭い」花って一体どんな匂いなのだろうと。

昼前にボタニックガーデンに着いて展示されている、トロピカル植物の建物に近づくとなんと長い行列が目に入った。
僕はこの花がそんなに話題になっているとは知らなかったので、まさか平日の昼前にそんな行列(下の写真参照)ができるとはと、少々しらけてしまった。
とりあえず列に加わったのだがあまりにも行列の動きが遅く、僕らの後ろにいた家族は、主催者にどのくらい待つのかと聞きに行ったら「1時間」と言われてやめようか迷いだす始末、何組かは途中で帰ってしまった。

その時には知らなかったのだが、この花はたった2〜3日ほどしか開かず(咲かず)、僕らが行った昨日と本日金曜日しか見えなかったんですよね。
だからこんなに混雑していたわけです。 アメリカで公開された時には何万にもが押しかけたらしい。

約1時間弱待った甲斐があってやっと花の前に到着、確かに「でかい」。
しかし今回インドネシアから来たのは、平均的な大きさのようで、僕が想像していたのほどは大きくなかった。
しかし僕の期待(?)は大きさよりもむしろその花の「香り」。
どれほど凄いのか大いに期待して入ったのに全く匂わない!!!。
僕は思わずそこにいた公園職員に「匂いはどこだ」って聞いてしまったほど。
「こうやって大勢が押しかけると空気の換気が進んで、においが薄れちゃうんですけど、今朝開園する時にドアーを開けたら強烈な匂いがしました」と言うのだが、僕にはちっとも匂ってこないんですよね。
花に近づける距離も決まっているので、鼻を押し付けて嗅ぐわけにも行かず、「匂いたい」と言うと、行列が花の上に(下の写真)行ったら、多少匂ってくるはずですと言われ、僕もそちらに移動。

で、思いっきり「クンクン」と嗅いでいたら、匂って来ました。
何と「人間の死体」の匂いなんですよねこれが。
じつは一昨年我がオヤジが自宅療養の末他界した時に、翌朝葬儀社が父に死化粧をほどこして、棺桶に入れるために引き取りに来るまで、我が家に置いておいた。

翌朝父の部屋に入ると、今まで匂った事の無い臭気を感じた。
まだたった1日しか経っていないし、それ程気温も高くなかった5月末(シドニーは冬です)なので腐敗が進んだとは思えない。
猫や犬の死体が腐敗した匂いとは非常に近いが、ちょっと違う独特な匂いでした。
この花の匂いはそれだったんですね。
だから英語で別名「CORPSE Flower」と言うのが納得できました。
しかし、匂い自体は本当に少なくて、できる限り近くまで寄って「クンクン」やっていたら、ほんのかすかに香るって程度で、これじゃスマトラのジャングルの中、つまり屋外ではそれほど匂わないのではないかと。

僕にとっては今まで嗅いだ事の無い、人生初めての「匂い」を期待していたのですが、「父の死」を思い出してしまいました。

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↑この3枚の写真それぞれクリックすると拡大表示されます。
左のが長い列だが、入り口まではかなりまだ先。 向こうにシドニーのオフィス街が。
真中の写真で判るように花の向こう側に行くと花より高い位置で見ることができる、匂いが嗅げたのもそちら側です。
「死体花」なんて名前にぴったりな不気味な形と、色でしょ。
特にこの深い紫色なんて。


2004年10月11日

先週の土曜日がオーストラリア総選挙の投票日で、選挙の結果は予想通り保守勢力の勝利で終わりました。 
これでハワードはオーストラリアの歴代首相の中で2番目に長い任期になります。 世界的な保守化の流れなのでしょうか。
ハァと言うため息も出そうですが、労働党もあまり魅力が無いし、どっちに転んでもたいして変わらなかったような気がします。

さて、週末には僕の好きなスポーツが目白押しでした。
特にF−1日本GPにバイクのWGP。 そしてオーストラリアのモータースポーツのハイライトとも言える「バサースト・レ−ス」。 
最近オーストラリア国内のレースはほとんど見ないんですけど、日本GPを見るために早めに弓の練習切り上げて帰宅しテレビをつけたら、まだバサーストのレースをやっていた。 

で見始めたとたんに、何とレース中のクルマ(セダンタイプのレース車輌です)に「カンガルー」がはねられた。 
さすがオーストラリアのレースでしょ。 レース中にカンガルーが出てきちゃうんですよ。
その時車の速度は200キロ近く出ていたでしょうが、コースに飛び出して来たカンガルーがクルマの前を横切り、あまりにも突然の事でドライバーはブレーキも踏んでいないし、ハンドル操作で避けるなんてのは完全に無理なタイミング。 
結構大型の(体重60キロは有るような)カンガルーが、それほどの速度ではねられと「凄い」事になるんですね。 
映画のシーンで人間がクルマにはねられるシーンがあるけれど、もう全然違うんですよね。 

はねられたカンガルーは何と地上10メートル以上跳ね上げられて、空を飛んでいるがごとく。 
で、すぐにそのシーンを一回リプレイしたのですが、さすが動物愛護の国オーストラリア、すかさずアナウンサーが「今のシーンをご覧になって気分を害された方には失礼しました」と、その後一切流さないんですよね。 
ぶつかったレース車輌(セダン)は左ヘッドライト周辺がぐっしょりとラジエータまで破壊されてしまったのですが、これを見るとオーストラリアで田舎を走るって、やはりかなりなリスクなんだな〜と。 
シドニーからメルボルンへ行くハイウエイには何頭ものカンガルーやウォンバット、コアラの死体が転がっているけれど、今まで自分がそんな事故に巻き込まれたらなんて真剣に考えた事も無かったが、この事故を見るとやはりビビりますな。 
と言うのも、今回の事故の場合カンガルーがもう少し高く跳ねていたら、多分フロントウインドウを突き破って、ドライバーは大変な事になっていたであろうと想像します。
つまり犬などが突然道に飛び出してきたのなら、クルマのバンパーではねるので、車が大破したとしてもドライバーが死ぬような事はまず無い。

しかしカンガルーの場合は走る場合に必ずジャンプしながら移動しますから、ボンネットの高さ以上には必ずなる。
今回のレースのような高速でなくとも一般のハイウエイで110キロ(オーストラリアのハイウエイ最高速度です)で走っていたとしてもカンガルーがフロントウインドウ突き破って来たら、まず人間も命無いでしょうね。

そう言えば昔「大馬鹿ヤロー」が高速道路に架かる歩道橋の上から一抱えもあるような石を落として、長距離トラックの運転手を殺してしまった事が有った。
ただの「面白半分」で、走ってくるトラックと自分が投げる石の落下速度を見計らって橋の上から落としたのですが、その大馬鹿者は運転手が即死し、大型トラックがハイウエイ脇に突っ込んで大破して止まったのを見届けると、そのままパーティに出かけて騒いでいたらしい。
こういうやつこそ「死刑」にして欲しいもんです。

何か話が飛んでしまったが、考えてみるとカンガルーの場合はほとんどが飛び出してくるのが夜中で、ヘッドライトの光に目がくらんで、道の真中で立ちすくんでいる所をはねられることが多い様なので、フロントウインドウに突っ込むのは少ないかもしれません。

さて、台風のために土曜日の予選がキャンセルになった日本のF−1GP
フェラーリ(シュウマッハー)強すぎでしたね。
今年は佐藤選手の活躍でだいぶ日本でも盛り上がっていたらしいが、しかし「4位」は結構フラストレーション溜まりました。
すでに3位を獲得しているので、地元鈴鹿なら2位、ひょっとすると真中に立てるのではないかと、やはり期待してしまいますからね。
残り一戦(ブラジル)を残してこれで2004年のF−1も最後となるわけですが、日本人が優勝する日が来るのでしょうか。

このF−1とテニスのグランドスラム(4大大会)のシングルス優勝を日本人選手が勝ち取る日は永遠に来ないのかもしれませんな。
可能性としてはF−1の方がよっぽど高いとは思いますが。

テニスと言えば、週末日本で行われていた大会で優勝したロシアのマリア・シャラポワは美形の為か、えらい人気のようですね。
僕のテニスのページの2004年7月5日に彼女の事を書来ましたが、まさかこれほど日本で人気があるとは知りませんでした。
この手の美形選手は、クルニコーワやハンチコーワ等のように成績が伴わない場合が多いのですが、なんたって彼女はウインブルドンチャンピオンですから、人気が出るのも当たり前かもしれませんな。


2004年10月12日

「児童ポルノ」と言うのか、英語で言うところの「チャイルド・ポルノグラフィー」問題は、逮捕者がどんどん拡大、とうとうヴィクトリア州では教会の牧師も逮捕されてしまいました。
もう何と言ったらよいか、それほど根が深いんですよね。 
一説には最終的に500人以上の逮捕者が出るだろうと言われております。 
しかしWINMX等のファイル交換でやっている連中はなかなか摘発が難しいらしい。 それらを含めるとかなりの数に上るそうです。

偶然この問題が持ち上がった時に観たのが映画「Mystic River(日本語タイトルもミスティック・リバー」でした。
クリント・イーストウッド監督(ショーン・ペン主演)で2003年の作品です。
女房が最近メンバーになったDVDサービス(このサービスの詳細は後述します)で次から次へとDVDが送られて来るのですがこの作品もその一つ。

この映画については、何の部門だったかでアカデミー賞を獲得したらしいという程度の知識だったのですが、妙に「心に残る」映画でした。
主人公の一人(ティム・ロビンス演じる)デイブが刑事と名乗る男に誘拐され、数日間に渡ってレイプされてしまう。
この男が男の子をレイプってのが多いんですよね実際に。

子供の頃に受けた性的虐待がトラウマとなり、その人間の人生を変えてしまうのがこの映画のストーリーのバックボーンになっている。
つまり一緒に道で遊んでいた3人の主人公、デイブ(ティム・ロビンス)ジミー(ショーン・ペン)と、ケビン・ベーコン演じるショーン。
3人で道で落書きをしている所を、車で通りかかった刑事と名乗る男がとがめる。 で、その3人の中のデイブだけを車で連行するように装って誘拐してしまう。
結局数日後にデイブは隙を見つけて拉致されていた家から逃げたわけだが、心に傷を負ってしまっただけでなく、一緒に遊んでいた他の二人にも「負い目」として残る。

この、何とも「暗い」映画を見た後に、テレビから流れてくる一連のチャイルド・ポルノグラフィー問題がオーバーラップしてしまいました。
上記のように、メルボルンの方では牧師までが逮捕されているのを考えると、少年が真面目に教会に行って信頼されるべき牧師に性的虐待受けたら、ほんと「何も信じられなくなる」でしょ。
実際にオーストラリア(いや英国でも)牧師がこの手の犯罪に手を染めてしまうって多いんですよね。

さて、上記のDVDサービス(というのかな?)について説明します。
フェアファックスという新聞社が新しいビジネスを始めたのです。
まずそのウエブサイトにアクセスして自分のクレジットカード番号を打ち込んで会員になる。
で、そのホームページ内にあるカタログから自分の観たい映画を選ぶ。
ただそれだけ。
値段によって一回に注文できる本数は変わるが、在庫があれば数日のうちにDVDが郵送されてくる。
で、観終わったら自分の都合の良い時に返送すれば良い。
早く返送すれば、すぐに次の注文ができる。
つまり月に何度でも注文ができる。
送られてくる時に返送用の封筒も入っていて、切手を貼る必要も無い。

我が近所のレンタルヴィデオ屋などはコレクションも少ない上に、新作だったりしたらすぐ翌日には返さなくてはならないし、値段も結構高い。
確か8ドル以上したと思うが、フェアファックスのサービスの場合は一月に(女房が選んだのは一回に2本が注文できる)確か26ドルほどだったと思うが、絶対に安い。
もし飽きてしまったらいつでもキャンセルできる。

最初の一月はお試し期間で無料との事で、女房はもう目一杯申し込んだら(さすがオバタリアン)もう次から次へとDVDが到着しております。
オーストラリアは残念ながら「光」等の本格的ブロードバンドが発達していないので、ネットのオンディマンドでダウンロードして観るというのができる時代が来るまでは、結構お得なサービスかもしれません。


2004年10月13日

シドニーは初夏を通り越して猛暑、昨日35度だったのが本日は39度にまで上昇。 平年気温よりも15度も高いってのは何か不安を感じさせてくれます。 地球温暖化のせいで、このような異常気温が将来も増えていくようなら、砂漠化に拍車がかかってしまうのではないかと。

さて、本日は水曜日なのでリバプールへ「弓のお稽古」、さすがに内陸部は暑さがもう一段上というか、凄いコンディションの中で射っておりました。 しかし湿度が少ないせいかたいして疲労は感じず、自分ながらも結構タフであると感心しておりました。

さて、書こうと思っていたのに忘れてしまっていた事を思い出しました。
それは「ゴンザレス」ファミリー(中国系フィリピン出身)の話。 
息子が一家全員(両親と姉)を惨殺してしまった事件はもう3年ほど前、そろそろ皆が忘れ去ろうとしているこの時期にまた脚光を浴びたのです。

この事件は大馬鹿ヤロウ(という言葉でも充分ではないが)の息子が、物欲のために親を殺せば遺産が入って欲しい高級車も手に入ると、一家を殺してしまった、なんとも悲しい事件なのですが、その家族が住んでいた家が売りに出されていたんですね。 
で、何も知らないこれまた中国系の若いカップルがその家を買ってしまった。 
購入金額は80万ドルだったのですが、最初に10%(8万ドル)の手付を払い、最終支払いを行う前に「ゴンザレス一家の家が売却された」という新聞記事を見て、それが自分が購入した家であると知って、愕然としてしまったのです。 

実際に家族全員がその家の中で殺されて、以来3年間も誰も住んでいなかったのですが、その家族の親戚が売りに出した。 

オーストラリアで不動産を売買する場合、仲介の不動産屋は売主から手数料をもらう仕組みになっています。 
日本の場合は売主と買い手、両方から仲介手数料を得るわけですが、オーストラリアの場合不動産屋は売主のために動いているという認識なので、売主に不利な情報は絶対に出さない。 

つまりどこか欠陥が有っても、まず喋らない。 
で、今回の事で新聞は「ひどい不動産屋」と、「可哀想な若い中国人のカップル」という論調で書いているんですよね。 
殺人事件の有った家と知ったこのカップルは、購入をキャンセルすることにしたのですが、この不動産屋は手付の「8万ドル」は返さいないという方針。 
で、新聞が「酷い話じゃないか」と書いているのですが、この辺は非常に微妙です。 
もし不動産屋が売買が決まる前に、聞かれもしないのに本当の事を客に話していたら、まともな価格では買い手が付くはずもなく、逆に売主(この場合は殺された奥さんの弟)に損害賠償を請求される可能性だって有る。 

しかし、もしこのカップルがこの家の購入を決める前に売主について不動産屋に質問していたとしたら、、、、。 
非常に難しい問題ではあります。 これが僕自身だったら、多分不動産屋に「何らか」の質問はしていたと思う。 
「売主はどういう人ですか?」や「売りに出した理由は?」等。
そういう質問をしても、事件の事を隠していたとしたら、、、。  

日本でも世田谷だったかで強盗殺人事件で一家全員が殺害されて、いまだ解決しない事件がありました。 
確かその家はいまだ事件当時のままになっているらしいが、もしそれが売りに出されて、あなたが知らずに購入を決め「手付金」を払った後で気がついたとしたら、やっぱりその手付金を捨ててでも諦めますか? 

今回のニュースでこの家は余計有名になってしまったので、再び売りに出されても、買い手を見つけるのは相当難しいでしょうな。 
特に今回の購入者は中国人、それでなくとも「縁起」をかつぐタイプの人種。 
僕の近所に住む香港出身のカップルなど、その家に引っ越してきた時に住所の番地(番号)を縁起をかついで無理やり変えてしまった。 
つまりカップルはその家を大変気に入ったのだが、番地が「114」だったわけ。 
で、中国でも「4」は「死」に繋がるらしくてどうしてもその番号が気に入らない。 
そこで何と、お隣に頼んで(オーストラリアの住所は道の片側が偶数なら反対側は全て奇数という風になっているので)112番にくっつけてもらい、112Aという番号に変えたのです。 

本来なら彼らのように大きな屋敷は、まるでアパートのような番号(番地)に「A」がつくような住所は、嬉しくないはずだがそれでもまだ「4」が付くよりマシなのだそうです。  
番地がただの「4」ならともかく、「114」でもいけないなんていやビックリしたものです。 

しかし考えてみるとオーストラリアでは13階が無いビルってたまに有りますよね。 
シティーにある昔の僕の税理士の事務所も本来なら13階(12階の次の階だから)なのに14階でした。 
まあビルの持ち主の考え方なのだと思うが、確かに自分は何とも思わなくとも、お客(つまりテナント)を見つけるのに少しでもそういう障害は少なくしたいと考えれば判らないでもない。 

しかし僕のように13と言う数字が大好きな人間もいるので、あまり関係ないかもしれないが。 
番号はともかく、やっぱりこのような事件の有ったいわゆる「呪われた館」は、一旦取り壊して新築するのが一番でしょうな。


2004年10月14日

まずは昨日の日記の補足から。
昨日の気温は150年のシドニー気象観測史上10月に記録される気温としては過去最高温度だったそうです。
シドニーの10月というのはまだ初夏なんですから、摂氏40度近いってのはやはり異常です。
昨日も書いたように地球温暖化への不安が的中しているようです。
記録というのは塗り替えられるものでしょうが、僕がシドニーに住み始めてから「最低温度」を記録したなんて聞きませんからね。

さて、もう一つの「呪われた館」を知らずに購入を決めてしまい、手付金を払ってしまった「中国系」の若いカップル、昨日の僕の日記をアップした後、夜のニュースで「不動産屋が、8万ドルの手付金を返却」という、メデタイ結果に終わったようです。
まあ、今回不動産屋はそうとうメディアに叩かれていたから、しぶしぶなのかも知れないが、このニュースでは今後、不動産取引における買い手への「情報の開示、ディスクロージャ」が厳しく問われる方向に向かう模様です。

さて、今週月曜日の日記にバサーストという場所で行われた耐久レース中、レース車輌の1台が突然飛び出してきた「カンガルー」をはねて、車輌が大破と書きました。
友人の武田君からその日記について、「豪州旅行中のことです。 車の前面に、えらく立派な防御ネットが付いてをるのです。キミの日記にあるやうに、バンパアの位置ではなく、ボンネットの高さ、いや、それより上か。」と電子メールを頂戴しました。

このネットについては僕も一度ほど見た事が有ったような気もするのですが、シドニー周辺ではまず見かけません。
ひょっとすると、昆虫除けではないかと思います。
今年女房が娘とDABBOという、シドニーから西へ5時間ほどのドライブですから400Kmの内陸部の町へ出かけた時に、走行中バッタの大群に襲われ、車前部がバッタの死骸だらけになってしまっただけでなく、ラジエーターにもびっしりと詰まり、冷却がちゃんと行われずにオーバーヒートの危険を感じた女房は車を止め、ボンネットを開けて調べようとした。
ところがさすがメカオンチ、ボンネットの開け方が判らないと携帯で連絡してきた。 いきなり旅先からボンネットの開け方なんて、電話があったときには事故でも起こしたのではないかと焦った。
女房の話ではそこの地元の人達は時より大発生するこのバッタのために車の前部にネットのような物をつけるとの事でした。

さて、この昆虫除けではなく、いきなり飛び出してくる動物から車を護る、「ブル・バー」またの名前を「ルー・バー(カンガルーのルーです)」について書いてみます。
まずこのブル・バーについて書く前に下調べのためにグーグルで検索をかけてみたら、それを製作する会社よりも沢山の「ブル・バーの危険性について」という、いわばこのようなものを車に装置する事に反対するページが多く出てきました。
これはある程度僕も予測していたのですが。(後述)

まずは日本にいらっしゃる方には聞いたことも無いし見た事も無いと思うので、↓にメーカーのホームページのリンクをつけます。
http://www.matadorbullbarstowbars.com.au/

http://www.matadorbullbarstowbars.com.au/matador/bullbars.htm

↑の最初のページにも種々のブルバーが出ているのを見ていただければお判りになると思いますが、いわばアフターマーケット(後着け部品)自動車部品で、車のバンパーの前部に装備する事により、飛び出してきた動物(ブル=牛や野牛 カンガルー)から車輌を護るというものです。
確かにオーストラリアのアウトバックなどに行くと、動物が飛び出してくる危険性は高いし、そこが人里離れた砂漠などで、車が大破して動けなくなった場合に、例え人間に怪我は無かったとしても、飲料水が尽きて死に繋がるなんて事は大いにありえる。
ですから車にダメージは受けてもこのような装置で、とにかく最寄の町までは走っていけるという目的なんですね。

ですからいわば必需品として開発されたのだが、近年の4駆ブームで都会しか走らない四駆にまでこのような装置をつける馬鹿が増え始めた。
(注:本来ブル・バーは四駆車専門の部品ではなくセダンタイプの乗用車にも、装備されている)
確かに四駆ってのはなんだか非常に「マッチョ」な物なので、このようなものを増設する事によってより「マッチョ」感を高めようって意味だけで、必要も無いのに装置するのが結構多くなってきていた。

で、当然この車と一般車が衝突した場合に相手車輌の方のダメージが非常に大きい。
いやもっと深刻な問題は、歩行者など人間をはねてしまった場合に、たいした速度が出ていなくとも死に繋がる事故になる。
ブルバーの中には長い「釣り竿」を運ぶためにエクストラで、ブルバーのまたその前にアルミ製のロッドホルダー(竿立て)まで着けてるのも有って、非常に遅い速度で歩行者にぶつかっても大怪我をしてしまう。
(さすがにこのロッドホルダー付きのブルバーの写真はインターネット上でも見つけられませんでした)

最近ではどこの自動車メーカーもバンパーをよりソフトにする事により、万一の事故の場合、歩行者のダメージを減らそうという取り組みがなされているのに、全くこれは時代に逆行する物でしょ。

で、反対運動が広がって行政もやっと腰を上げた。
つまりこの手のバーを装備した車輌の都市部での運行禁止や、装置に当っての免許制など。

ほとんどがアルミ製で出来ているこの「太い」ブルバーは四駆の凄みを増すというので、かなり人気が有ったのですが僕の住む都市部ではめったに見なくなりました。
日本の道路交通法は知りませんが多分日本でもこの手のものは禁止でしょうね。 

僕はブルバーもさることながらトウバーと言って、トレーラーやモーターホームなどを牽引するためのバーが車の後部バンパーから突き出しているのも非常に不愉快に感じています。
↓こういうタイプ。(これは小型トラックだが乗用車にも多くついている)
中央部に黒い靴べらのような形の後ろへ突き出している部分が問題。

何しろ狭いところで縦列駐車をする時に、何回か切り替えして駐車中に前の車のバンパーギリギリまで寄せたらこの突起物でグシャと自分のバンパーを傷つけられてしまう事がままある。
最近のバンパーは柔らかい上の塗装されているので酷く傷になってしまう事が多いんですよね。
このトウバーも日本では少ないでしょうね。

 


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