2003年12月後半の日記
by tom tanabe マグパイへ戻る
2003年12月16日
今年もいよいよ半月を残すばかり。 (僕のHPの日記は半月毎に過去の日記に加えていくので、今日から半月が今年最後のページということになる)
昨年一年が、父の他界を始め、愛犬も失い、あまりにも色々な事があったので、本年初頭に「今年は穏やかな一年になれば良いな」と願ったのを思い出します。
で、今年を振り返ってみると、本当に印象の薄い一年でした。
あっという間に過ぎてしまったとも言えます。 つまりそれだけ平和であった証拠なんでしょう。
このまま齢を重ね「気がついたらすでに自分の人生も終わっていた」というようなのははたして幸せなのか。
ドラマティックでは無い、平凡な生活を続けて老いていくのは、自分にとって満足できるのか。
もし我が母がオーストラリアに住んでいなければ、周りがビックリするような行動に出るかも知れませんが、今のところは多分可能性は少ないでしょう。
シドニーを出る、いやオーストラリアを出て日本でもヨーロッパでもない国へ住みに行くとかも常に僕の頭の隅に存在するのですが、ではいったいどの辺を考えているのかと言われると即答は出来ません。
しかし条件はあります。
まず「寒くない所」、これは絶対に必要な条件。 しかし一年中クーラー無しでは生活できない猛暑なんて所もやっぱり行かないでしょうな。
ストレスの無いスピードでインターネットのできる所も大事な条件。
ということはオーストラリアでも日本でも田舎では今のところ可能性が無い。(我が親戚に住む山口県の山陰の田舎では、ブロードバンドなんて全く可能性無いとか聞いて、ちょっとがっかり)
こんな事を考えていると、今住んでいるシドニーが一番理想に近いのではないかと思えてくる。
やはり我が母のように、気が向いたら日本に行って好きなだけ滞在し、飽きたらまたオーストラリアに戻ってくるというような状態が一番良いのかもしれません。
それが理想なら、まずは今住んでいる家を処分して、もう少し管理のし易い、カギ一つ掛けるだけで長期間海外に出かけてしまっても、何ら心配の無い所にするのが第一歩である事は確か。
来年あたり真剣にその辺を考えてみようと思っています。
今日の日記を書いていたら女房が今日は何を書いていると聞くので珍しく読んで聞かせた。
僕の今年の印象と女房のは随分と違う事に気がついた。
そう、女房は21年も続けた「先生業」を引退したので、彼女にとっては人生の節目、2003年は忘れられない年の一つになるとの事。
いまだに自分が引退しているという状況に戸惑いを感じているらしい。
21年間も教室で生徒相手に教えるという事を続けていたのが、自分の生活のリズムになってしまっていたわけです。
その点僕のように、同じ仕事は10年以上続けた事が無い人間には、そのような「感慨」は有りません。
と、なにやら年の瀬に色々考えさせられる事しきりです。
2003年12月17日
快晴の「真夏日」がこうも続くと、水不足が心配になります。
何しろシドニーの人口は膨張を続けているのに、インフラの整備が追いつかず、このままでは近い将来「給水制限」が恒久化される可能性も有るとか。
ご近所でも庭の植物へ散水するスプリンクラーシステムが禁止され、しかし広い庭ではホースを手で持って水を撒くなんてのは何時間も掛かってしまう、毎日毎日では昼間働いている人にはほぼ不可能というので、また業者を呼んで、唯一許可されているシステムに切り替えているところもあります。
この許可されているシステムというのは、それぞれの植物の根元にある一定時間水を「たらす」システムです。
水を撒くというのとは程遠く、本当に「タラタラ」とたらす程度。
当然芝生などは水をたらすシステムは使えないので、人間がホースを持って撒くか、その時間の無い人は諦めるしかないようで、芝生が茶色に枯れ始めているところも多く見かけます。
本日も眩しい程の快晴の中、ご近所のおばあさんが車を洗っておりました。
車を洗う場合はホースで車に水を掛けるのは禁止なので、バケツに水を汲んでスポンジで洗い、拭くだけ。
とにかく車についた洗剤の泡もホースで洗い落としてはいけないはずなので、綺麗になりません。
だいたい僕はそんな時は一切洗車はしませんが。
昨年から今年に掛けてシドニーの不動産市場はミニバブルだったと何度か僕の日記でも書きました。
それは移民の増加と、都市部へ流れ込む人口の増加が著しく、当然住宅不足で値上がりが進み、それ目当てに建築ブームが起こっているわけです。
シドニーのシティーから空港へ通じる幹線道路「サウス・ダーリング・ストリート」など昔の工業地帯の面影を全くとどめないほどに再開発が進み、呆れるほど多くのアパート群が出現しています。
そう、まるで日本のマンモス団地を思い出してしまいます。
それでも日本と違って土地には余裕があるのですが、上下水道、特に上水道のキャパシティーが追いつかなくなりつつあるらしい。
豪雨でもしょっちゅう起きない限り、平均的な雨などでは貯水池の水位が減るばかりとか。
いったいどうなってしまうのでしょうか。
州政府は他の水源など真剣に検討しているのでしょうか。
そのうち日本の淡水化技術のお世話になる日が来るのかもしれません。
日本は海水から飲み水などを作る技術が進んでいて、中東などにもその技術が輸出されているとか。
さて話は変わって、最近の州政府の「強欲」さにはいささか「がっかり」というか「怒り」さえ感じています。
というのも、ニューサウスウエールズ州で車を登録する場合、自分の気に入ったナンバープレートを選べるのですが(勿論空きが有れば)、それらのナンバープレートに税金を掛け始めたのです。
つまり、ニューサウスウエールズ州のナンバープレートには何種類か有るのですが、一般的な「黄色に黒い数字+アルファベット」で特に自分の欲しい番号を指定しない場合に限りナンバープレート取得時にたしか50ドル切るくらい(4000円弱)で済むのは従来通り。
で、このナンバープレートで自分の好みの文字か数字のを選ぶと、登録時に多少高くなるだけで済んでいたのが、何と毎年プレミアム料金を永遠に徴収するという決定が行われすでに実施されているのです。
今年の11月までに登録してある場合は免除されるらしいが、これから取得する分に関し適用がすでに始まっているとか。
僕の友人の娘さんが18歳になり免許を取って車を買ってもらうことになった。
で、その祖父母がクリスマスプレゼントに彼女の名前と同じ3文字の入ったナンバープレートを申請した。
ところが直前になって毎年何百ドルも払い続けなければならない事を知って、慌ててキャンセルしたのです。
例えば我が家にあるスバルリバティー(レガシー)のプレートは僕のニックネームから「TOM831」です。
831は僕が8月31日生まれだから。 非常におぼえ易くて気に入っています。 実はこのプレートはもう10年近く前にスバルのセールスマンからプレゼントされたので、それ以来車が新しくなってもそのまま持ち続けているのです。
もしこのプレートを新たに申請したら、永遠に毎年何百ドルかの割増料金を払い続けなければならないという事なのです。
例えば車を購入してナンバープレートの発行を受けに行ったら、偶然ナンバープレートが「TOM830」だとするでしょ。
で、もう一つずらしてもらって「TOM831」にしてもらえば自分の誕生日と同じでおぼえ易いなら少々発行時に高くてもそれを申請したくなる。
ところが「TOM830」の与えられたままのナンバーなら発行時だけの料金で831に一つずらせてもらっただけで、永久に毎年金を払い続けなければならないなんて。
なんて州政府は「野暮」な事をするのか。
それで無くともオーストラリアは好景気で、新車登録も増えているはず。
という事は当然税収も増えているはず。
それでも財源不足なら、役人のリストラをする方が先ではと。
2003年12月18日
オーストラリアの政府はこのところ「オープンソース」へだいぶ本腰を入れ始めたようで、ヴィクトリア州政府のIT部門もLINUX及びオープンソース用アプリケーションの開発援助資金投入を決めました。
世界的にオープンソースへの移行は進み始めているようで、独占状態のマイクロソフト社への使用料支払いが減るということは、外貨が減るのを防ぐという効果もあるのかもしれません。
なにしろオーストラリアには「Andrew
Tridgell アンドリュー・トリッジェル」のような優秀なオープンソースの開発者がいるところですから、オーストラリア政府もそれを生かすべきだと常々僕は感じていました。
このSAMBA の開発者として世界的(まあその世界ではですが)に有名なオーストラリア人は35歳、最近はクアンタム社を離れ、IBMに勤務しているとか。
一応米国IBMとの契約らしいが、勤務地はオーストラリアのキャンベラ、と言うか自宅で仕事をしてるんでしょうな。
彼が勤務先を選ぶ場合は、自由気ままに自分の研究を好きなだけ続けられるのが条件とかです。
彼の制作した「SAMBA」とは簡単に言うとマイクロソフト社のウインドウズとLINUXとを互いにコミュニケートさせるための物です。
ですから世界中にある何十万台、いや何百万というLINUXを使ったサーバー機にはこのSAMBAが使用されているのです。
彼はこのプログラムを大学生の時に作ったとか。
当然Linuxの製作者Linus Torvalds氏とも親交があるようです。
今から9年前オーストラリアを訪れていたLinusさんはAndrewのいるキャンベラを訪れていた。
で、一緒にキャンベラに有る水族館に行った。
そこにはLinus氏が大好きなペンギン(オーストラリアのフェアリーペンギンと言います)がいたので、「立ち入り禁止及び餌をやらないで下さい」の看板を無視して、彼は餌をやろうとした。
その時彼はペンギンに指を噛まれてしまったとか。
それをAndrewは見ていたらしいが、その後LINUXのシンボルマークというかマスコットがペンギンになったとか。
LINUXを使用した事のある方は一度は目にした事が有るはずの、TUXというペンギンは実はこの時の事がきっかけとか。
(元々LINUSさんはペンギン大好きらしいが)
さて先日紹介したKNOPPIXもそんなLINUXの一つですが、PC屋のジョンから貰ったヴァージョン3.3が英語版だったので、試しに日本語版のイメージファイル(同じヴァージョン3.3です)をダウンロードし、焼いてみました。
日本語版だけなのかもしれませんが、僕の東芝ノート型PCにもすんなりインストール、そして何より驚きだったのは、ノートに挿してあった「PCMCIAの無線カード」も認識し、簡単な設定でネットに接続できた事。
ただし残念ながらUSBの無線カードの方は認識してくれませんでした。
それにしてもこのKNOPPIX、ウインドウズのように、この無線LANカードのドライバーをインストールする事も無く(ウインドウズ2000の場合で、XPなら自動認識かもしれませんが)、快適にネットなど使用できてしまうわけで、そのうちウインドウズを上回る使い勝手の良い(つまりプラグアンドプレイの)LINUX系OSが出て来るのではと僕は大いに期待しています。
馬鹿高い「アンチ・ウイルスソフト」も買う必要なくなるだろうし。
世界中でLINUX化が進みつつあるようで、中国も自前のOSである「赤旗LINUX」というのを持っています。
中国ではこの「赤旗LINUX」のCD版、価格は1000円くらいで売っているらしい。
早く「日本LINUX」が出ないものですかね。
追記。 上の無線LANカードで思い出したのですが、我が家は残念ながらこの無線が届き難いというか電波が弱くなってしまう部屋があります。
別に一階と二階の間ろかは関係ないところが興味深いところですが、とにかくこのブラックスポットでどうしてもPCを使ってネットにも接続させたいと考えています。
ところがこの部屋には有線つまりケーブルをルーターから曳いてくる隙間も無い。
どうしたものかと諦めかけていたのですが、最近になって電力線の中に信号を流す装置がディックスミスでも売り始めたのです。
この存在は前から知っていたのですが、中々オーストラリアでは商品を見る事も出来なかったのですが、ディックスミスのような量販店でも扱い始め料金も無線LAN製品より安いくらいなので購入を考えています。
この装置簡単に説明すると、各部屋にある電源ソケットから自由にどこでもLANが出来てしまう物です。
興味ある方はGOOGLEで検索を。 多分日本でもとっくに発売されてはいると思いますが。
明日金曜日の日記はお休みする予定です。
何しろいくらパーティーの嫌いな僕でも、クリスマス(年末)パーティー、忘年会真っ盛りで呼び出され、夜家でゆっくりPCの前に座る事が減っています。
ではまた来週の月曜日に。
2003年12月22日
本日はかなりな暑さになっています。 日中車で出かけたら外気の温度は34度を記録してました。
しかし我が家は風通しが良いせいか、クーラーが必要というほどの厚さは感じず、いたって快適です。
僕はこの暑さがたまらなく好き、できる限りクーラーは使わないようにしています。
さて、先週の週末に僕の所属する「アーチェリー・クラブ」のクリスマスパーティーがありました。
クリスマスパーティと言っても日本で言うところの忘年会的なもの。
我が家から比較的近いタイ・レストランで一緒に飯を食ったのですが、出席者を見ていたら「いかにもここはオーストラリア」と感じてました。
出席者はたった14人だったのですが、僕が日本人、もう一人アメリカと日本のハーフで「アリゾナ」出身の31歳の「カール君(僕の日記に登場した事があります)」。
ロシア人、イギリス人、マルタ人(英語ではマルチーズと言います。 犬みたいに聞こえます?)。
当然オーストラリア人がマジョリティーなのですが、オーストラリア人といってもユダヤ系もいればアングロサクソン系もいたりして、一緒に食事しているところが「タイ・レストラン」。
人種の坩堝(ルツボ)そのままでしょ。
で、僕はマルチーズの「フランク」の隣に座ったのですが、何しろ僕が一番の新参者なので、練習場で顔を合わせる以外話す機会も無く、皆さんお仕事など何をやっているのか知らない人ばかり。
そのフランクに何のお仕事ですかと聞いたら、「パフォーマンスカーのモディフィケーションをするビジネス」と言われてビックリしてしまいました。 彼は一見僕より年上、髪の毛はほとんどなくなってしまっていて、「あごひげ」を生やしているから、60歳くらいかなと思っていたら、僕より一歳下なんて。
で、このオヤジさんが、全くそのような仕事をしているように見えないんですよね。
言葉遣いもすごくきれいで「4文字ワード」なんて全く使わないどころか、「Bloody」なんて表現さえしない。
よく聞いてみると、彼は長年「精神科医」をやっていたがリタイアーをしようと思っていたのですが、彼の息子が始めたパフォーマンスカーのビジネスが大きくなり、今はマネージメントの部門を面倒見てやっていると。
どうりで喋り方がなかなかインテリなんだと納得。
で、「近い将来は日本からスカイラインGTRのような車を輸入して改造して売る予定」なんて、随分僕にとって興味のある事を言うのです。
元精神科医で今は改造車作る仕事をやってるってのもなんか面白いでしょ。 クリスマス明けには是非「例の彼女」に乗って店に来いと言われてしまった。
他にも話してみるととても面白人もいて(会長は国税局の捜査官だし)、僕はパーティー嫌いなのですが、お開きになるまで随分楽しい「忘年会」でした。
オーストラリアに来てから今まで趣味が嵩じて「釣りクラブ」やはたまた「カート・レーシング・クラブ」などに所属し、毎年この時季は所属するクラブの「クリスマス・パーティー(忘年会)」に出ましたが、このアーチェリークラブというのは今までとは雰囲気が一味違って、なかなか興味深い物でした。
またオーストラリア人について新たな発見があるかもしれません。
2003年12月23日
女房の友人がすごく面白い日本のテレビ番組を見たと言う。
話を聞くと料理の番組だと言う。
で、その放送がある日曜日の夜8時にテレビをつけたら、何と「料理の鉄人」でした。
このマルチ・カルチャーの放送局「SBS」では日本のテレビ番組を放送する事は良くあるのですが、まさか「料理の鉄人」とは思いもよりませんでした。
最近オーストラリアでもグルメブームと言うか、ヘラルド紙の火曜日「GOOD LIVING」の「食のページ」はとても人気が有るようです。
いったいどれほどのオーストラリア人が、この「料理の鉄人」を見るのかとても興味があるところです。
ただし、この番組の中で日本人がフランス料理や中華料理を作るのを見ても、オーストラリア人(特にフランス系や中国系)にとって、抵抗無く受け入れて見ていると思います。
シドニーで最も有名なレストラン、常にトップ3に入る店で、日本人オーナー・シェフ「和久田テツヤ氏」の「TESTUYA'S(テツヤズ)」というのがありますが、これは「日本食」ではないく、どちらかと言うとフレンチ系なのですが、日本人の作るフレンチといっても全く抵抗無く受け入れられているどころか、常に最高の評価を受けているからです。
で、その日の「料理の鉄人」のテーマの食材は何と納豆!!!。
和食の鉄人対挑戦者(和食)のこの試合、納豆は苦手な女房は「がっかり」しておりました。
と言うのも番組の中で作られる料理を、美味しそうなら是非「マネ」てみようと、書くものまで用意して待っていたのですから。
女房はオーストラリア人にしてはほとんどの物は食べます。
梅干など大好物。 しかし納豆は確かに日本でも関西の方では食べない方も多いと聞くので、日本人ではないからというのではなく、好き嫌いの問題かもしれません。
僕自身は嫌いではないが、一年に2〜3回ほどしか食べないですな。 シドニーにある「日本食料品店」には納豆必ずあるのですが。
食の話のついでに最近の僕の食生活について書いてみます。
医者に「要注意」ということで食べる事を一切止められてしまった、トンカツ等の油で揚げたもの。 脂っこい物。 珈琲等のカフェインを含む飲み物。 ナッツ類(ピーナッツバターなどもダメ) チョコレート等など、結構厳しい状況ですが、真面目に取り組んでいます。
で、最近感じるのは、たまに起きていた「頭痛」がほとんど無くなった事。確かに前より元気になったのか、風邪もひきませんな。
昔はすぐ喉が痛くなり、「だるく」感じる事も有ったのですが。
また一日アーチェリーの練習をしていてもあまり疲れなくなりました。
これら体調が良くなっているのは、カフェインとチョコレートを一切取らなくなったのが一番効果が有るように自分では感じています。
それにしても今はクリスマスシーズン、プレゼント(HAMPER)などにチョコレートやナッツの詰め合わせ等が混ざっている事も多く、見ると食べたくなるので自分を抑えるのに苦労してます。
何しろチョコレートとナッツが大好物でしたから。
当分この食事制限は続く予定です。
胃に問題を抱えている人でなくとも、僕くらいの年齢になるとカフェインはかなり制限をした方が良さそうです。
2003年12月24日
I wish everyone A Merry Christmas.
都合により本日から年内一杯「日記」はお休みさせていただきます。
では「メリークリスマス」