2004年2月後半の日記 

by tom tanabe                                             マグパイへ戻る


2004年2月16日

いや〜参りました。 
金曜日の夜突然のごとく僕のコンピュータのハードディスク・ドライブがクラッシュ(壊れた)してしまったのです。
我が家には何台かのハードディクス・ドライブが有って、古いのはたった6ギガバイトしかない6年前のDELコンピュータについてきた物を始め、結構皆古いのですが、壊れたのは何と一番最近に(8ヶ月前)に購入した物。
そう、まだ保障期間中なのですが、中味のデータは補償はしてくれません。

ハードディスク・ドライブというのは壊れる物、それも新しい古いに関係なく青天の霹靂のごとく壊れるというのは僕も聞いていたのですが、今まで一台も壊れた経験のない僕はデータのバックアップをサボっていて、大事な写真やメールなどここ一ヶ月のを全て消滅させてしまいました。

実はこのような事態になっても慌てないように普段は「ドライブイメージ2002」というソフトを使用して定期的にバックアップを取っています。
しかし最後にバックアップを取ったのは2004年1月10日でそろそろ2月の分も取らなければと考えていたところでした。
とりあえず余っているHDD(ハードディスク・ドライブ)を引っ張り出して、その1月に保存したイメージを移しました。
このソフトは「ノートン・ゴースト」と並んで非常に良く出来たもので、たった15分で復活しました。

ふつうHDDがクラッシュした場合は、新しいHDDにOSのインストールから始まって全てのドライバーなどをインストールしなけらばならないし、その上メールアカウントの設定等半日仕事になるわけですが、それがたった15分です。
そういう意味ではそれほどショックではないはずなのですが、今月もバックアップを取らなければと思っていた矢先だったので、ここ一ヶ月ほどのメールや最近撮影したアーチェリー大会の写真などが消滅してしまいました。

今後自作機を作る場合は「ミラーリング」システムを導入すべきかもしれません。 特に自分のHPのように毎日のように更新しているものについては自動でバックアップされる物の方が楽でしょな。

で、金曜日のHDDクラッシュから何とか回復したら何と今度は日曜日にルーターが逝ってしまいました。 
いったいどうなっているのやら。 このルーターはブロードバンド(僕の場合はケーブル接続)用のワイアレスも組み合わされているタイプ。
日曜日の午後に弓の練習から帰ってきて、PCを立ち上げたらインターネットに接続できない。
あれ?と思って他のPCで確認すると同じ症状。
PINGを打って見ると、全くルーターに通じません。 しょうがないのでモデムから直で僕のメイン機に繋いでとりあえず1台だけはネットに接続できるようにしたのだが、女房のPCやワイヤレスで繋いでいるノート型などが全滅。

で、普段なら友人のPC屋の「ジョン」に言って、代わりを調達するのですが、何と彼は香港から両親がオーストラリアに遊びに来たので、ペットの犬を我が家に預けでメルボルンに遊びに行ってしまったのです。
金曜日から火曜日(明日)まで店を閉めて出かけてしまったので、それまで待たなければならない。
何で次から次へと壊れるのか。 ひょっとしたら最近の猛暑でオーバーヒート気味で壊れやすくなっているのかもしれませんな。
やれやれです。

というのも、ルーターを使い出してから結構経つので、すっかり「不正アクセス」の事を忘れてしまっていました。
モデムに直で繋げてからノートン・インターネット・セキュリティーの出す「不正アクセス」のウォーニングが連発で、文章を作成していてもウォーニングが現れて、漢字変換キーを邪魔し非常に「ウザイ」事このうえなし。
最近は不正アクセスこんなに多くなっているんですね。 いはやは驚きました。

お知らせ
ハードディスク故障により、救出したこのホームページのファイルもいくつかのファイルがおかしくなっている可能性が有ります。
もし、写真などが見えないなどの不具合が有りましたら、ご連絡ください。
僕も一応チェックはしているのですが何しろページ数が多いので、見落としている部分が有りそうな気が。


2004年2月17日

日本の入学受験シーズンはもう終わった頃でしょうか。
母子でオーストラリアに留学に来ていた友人がいます。 お嬢さんが今年大学受験だったのですが、母親は気苦労で寝込んでしまったとの事。
オーストラリアの高校を卒業し、アメリカの大学を希望しているそうですが、その大学に入学出来るか出来ないかは結果待ちらしい。

子供の大学受験で親が倒れてしまうというのも「いかにも日本ぽい」話だとつくづく考えていました。
確かに人口の多い日本では競争が激しく「受験地獄」というのは僕らの時代から有りました。
しかし僕が大学を受験した頃よりはその過激な競争がいっそうエスカレートしているんでしょうな。

日本にいる僕の妹の長男、が大学受験を控えていた当時、家族全員がものすごくピリピリしていたのを憶えています。
まるで腫れ物に触るように、全員が息を潜めているといったあんばいでした。
僕の娘と一歳違いで、同じように子供の受験を経験したすぐ後だったのですが、我が家の雰囲気とは随分と違う物だと、ビックリしたものです。
娘が大学受験の時には確かにテニスのトレーニングは止めさせたが、それ以外は何一つ変わった事もなく、家庭の雰囲気も平常通りでした。
それが当たり前だと思っていた。 また娘の同級生達やその親も似たような物でした。
同級生によっては、不得意な科目を家庭教師についたり塾に通ったりして補っている事は有りました。

しかし日本の場合はとてもオーストラリア人には考えられないほどのプレッシャーが受験する本人だけでなく親にまでかかってしまうようです。
昔娘がテニスのトレーニングで日本に行った時に知り合ったお嬢さんを日本のクリスマス正月の頃に、オーストラリアのジュニア・テニス・トーナメントに一緒に出ませんかと手紙を書いたことが有りました。
まだ娘が高校1年の頃だったと思います。
そのお嬢さんは結構テニスの才能があり、海外の試合の経験は将来生かせると大喜びで是非来たいとの事でした。
我が家に宿泊して一緒にトーナメントに出ると我が娘も大いに楽しみにしていたのですが、途中でキャンセルになってしまったのです。

「オーストラリアに来れない理由」が書かれた手紙を読んで僕は唖然としました。
それは何と彼女のお姉さんがちょうど受験だからというものでした。
僕にはそれが理由だとすぐには理解出来なかった。 別にお姉さんと一緒にオーストラリアに遊びにいらっしゃいと言っている訳でもなく、ましてや妹がいないほうが家が静かで受験勉強に身が入るのではとも考えたのですが、日本ではどうやら考え方が違うようでした。

つまりお姉さんが受験で苦しんでいる時に、妹が外国に遊びに行ってしまう(まあこの場合はテニスの試合とホリデーを兼ねていますが)とお姉さんが動揺するというのか、悔しがるというのか、とにかくお姉さんの受験勉強にさしさわりがあるというのです。
僕には全くその辺の考え方が理解できませんでした。
なぜ妹まで一緒に家でじっとしていなければならないのか。
まるで「姉さんが死んだら妹まで棺桶に入れ」みたいな考え方だと。(この例えはちょっとオーバーかな)

僕の妹の次男が大学受験の時には、偶然僕はオヤヂの納骨で日本に帰っていて妹のところに泊まっていました。
雰囲気は長男の大学受験の時と全く同じで、僕と母がオーストラリアから到着するなり、妹から「家では静かにする事。 テレビ等の音も出来る限り低くする事。 夕食の時など顔を会わせた時には馬鹿な冗談を言わない事」などきつく「お達し」が出る始末でうんざりしてしまいました。

確かに僕は普段食事をしている時など冗談などを言うことが多いのですが、全員がピリピリとしていてまるで通夜のように「シーン」として夕食を取っているのは異常ではないかと感じました。
逆に、食事の時ぐらい皆で明るく多少のジョークなども含めて楽しくする方がよっぽど息抜きになって良いと思うのですが。

なんか日本ってこういう風潮が当たり前になってるんではないか。
オーバー過ぎやしませんか?
今日の日記の最初に書いた日本からオーストラリアへ留学しているお嬢さんはオーストラリアで受験なのに、親は完全に日本的に振舞ってしまうんでしょうね、ここはオーストラリアなのに。

そうまでして(周りの犠牲まで払って)良い大学に入れたいという気持ちはわからないではないが、なんか「変」。
大学は入学は比較的簡単にして、ちゃんと勉強しないと卒業できないシステムの方がよっぽど良いと考えています。


2004年2月18日

都合により今週一杯日記はお休みします。
体調が悪いわけではなく、ここ数日は一日中外出していて、ろくにPCの前に座る時間も有りません。
近日中にまとめてアップいたします。


2004年2月23日

先週はずっと日記をお休みしていました。
珍しく忙しくしていただけでなく、土曜日日曜日に行われた洋弓の州大会に出場するためにバタバタしていました。
で、洋弓の方は暑さに負けました。 何しろ会場のシドニーオリンピックのあったホームブッシュベイは第一日目の土曜日摂氏40度を越えていたのではないかと思います。 予想では摂氏45度とかでしたが、そこまでは上がらなかったかもしれないが。
水分は出来る限り摂るようにと試合の最中にもオーガナイザーから警報が出るほどで、僕も充分の水は確保して行ったのですが、途中で全て飲み終わってしまった。

何しろ炎天下で射り続けているので、弓の金属部分さえ熱くて火傷しそうなほど。 照準器についている0.30ミリの光ファイバーが熱でグンニャリ曲がってしまって「おじぎ」してる始末。
それでも途中から風が出たので暑さのほうはどうにかしのげたけど、矢は風に邪魔されて散々でした。
いえ、条件は他のアーチャーと同じですから僕だけ条件が悪かった訳ではないのですが、とにかくそういう場合の経験不足はもろに出ました。

翌日曜日の大会も出る予定で荷物を用意して早めに寝たのに、何と近所のどこかで土曜日の夜のパーティーが行われていて、珍しく若い連中が大騒ぎしていてその騒音で夜半12過ぎに起こされてしまい、そのまま寝付かれず。 ほとんど眠れずに朝を迎えてしまい、この分では昨日ほど暑くなくとも点数はもっと下回ってしまうのではと、出場中止し家で寝てました。

何でこんなに暑い日が続くのか。 僕の記憶では2月に入ってこんなに暑い日が続くのは1980年にオーストラリアに住みに来て以来初めてではないかと。

さて、
コンピュータで日経ブロードバンドニュースを見ていたら、2月19日の特集で「RO水」について解説していました。 
最初この「RO水」の意味がわからなかったのですが、すぐにReverse Osmosis の頭文字だと気がつきました。 
そう、これこそが僕が2003年5月8日の日記に書いた我が家の飲料水用フィルターなのです。 
その時の日記には濾過装置と書いたのですが日本ではこのリバース・オスモーシスのことを逆浸透膜と言っているようです。 

その日記を読んでいただくとわかるのですが、このフィルターは超強力で水に含まれる不純物をほぼ100%に近いレベルまで取り除いてくれます。全て取り除いてしまうのでミネラルウォーターと比較すると水に味がありません。 
しかし美味しい水イコール安全な水ではないとも言える訳です。 

この日経ニュースの中でも日本のあるスパーマーケットが顧客獲得のため、店に大型の逆浸透フィルターを設置し、専用のボトルを買ったお客には無料で水を提供しているとの事。 
で、この水で料理をすると素材本来の味を引き出して、美味しく出来るとの事。 ミネラルウォータほど水に味がついていないので、料理には向いているのだそうです。 

またこの日経ニュースの中では、この水の他の使用例も取り上げていました。 
熱帯魚用の水槽に入れる水も、このRO水を使うと熱帯魚が健康に良く育ち、また発色も良くなって鮮やかな色になるとか。 
熱帯魚を扱う店でもこの水を販売しているそうです。 
次に驚いたのが洗車用の水にこれを使うと洗車後に水をボディーから拭き取らなくて良いのだそうです。 

日本の一部の洗車場ではすでにこのRO水の提供を始めているが、これはアメリカではかなり広まりつつあるとの事。 
そんなに効果があるなんて知りませんでした。 
我が家は約10年程前キッチンのリフォームをしたのですが、その時に浄水器を選んでいて、このアメリカ製のRO浄水器(濾過器)を知り、値段は少々高かったのですが今思うとその製品を選んで正解でした。 

ただしオーストラリア(シドニー)の場合は少々問題があります。 
というのは、この州では水道水にフッ素を入れているのです。 
子供の歯の成長を助け、また虫歯予防にもなるということですが、この逆浸透膜は当然のごとくこのフッ素も取り除いてしまうのです。 
我が家には子供はいないので、特に必要とは感じませんが。 
しかしフッ素の問題よりもやはり安全で純度の高い水を飲む方が体には良いと思います。 

我が家でこのフィルターを使用し始めて以来、水道水の不味さというかはっきり味がついてるのが判るようになったものです。 
そうそう日本に帰るたびに日本の水道水の味がすごく不味い事にも気がつきました。 
日本では喫茶店に入ると必ず水が出てきますよね。 
で、ほとんどが水道水を冷やした物だと思うのですが、これが強烈に塩素の香りがするのですよね。 
まあ東京の水道水は全て同じ所から供給されてはいないのでしょうが、僕の知っている限り東京の水道水で塩素の香りのしない水は経験した事はありません。 

また京都に行った時には塩素の香りはそれほど強くないが、何かかび臭い香りというか味がしたのはいまだに忘れられません。 
あ、そうそう先日シドニーの郊外のドライブインでペットボトルに入ったミネラルウォーターを買ったのですが、聞いた事の無いメーカーの物で、一口飲んだと単にあまりに不味さに捨ててしまいました。

考えて見るとミネラルウォーターなんて本当に「水商売」というのか、いい加減な水でも一瓶1ドル以上で販売しているわけですから、ブランドには要注意かもしれません。 悪質なところは笑いが止まらないほど儲かるでしょうな。 

我が家の逆浸透膜を使った浄水器は多いにお勧めです。
ミネラルウォーターなど買う必要が無くなります。 


2004年2月24日

先週のこと、テレビのニュースを見ていてつくづくインターネットの凄さを感じました。 
そのニュースとは、アメリカである少年がインターネットで自分の名前を検索していたら、自分と同名の赤子の写真が出ていて、父親が捜していると書いてある。 
で、その赤子の時の写真は自分のものだと気がついたのです。 
そしてそれは赤子の時に誘拐されたと言う捜索願だったのです。

驚いた少年は警察に届けて事件が明るみに出たのです。 
実はこの少年の両親は離婚をし、その当時まだ幼児だった少年の扶養権をめぐって両親が争い、裁判で父親に扶養権が与えられたのですが、離婚した妻がその子供を連れて行方をくらましてしまったのです。 
この夫婦はカナダで生活をしていたのですが、妻は子供を連れてアメリカに逃げてしまったのです。 

で、子供を思う父親はインターネットで「行方不明者」のサイトに登録したのです。 
そして時は過ぎ、成長した少年はある日自分の名前でGOOGLEで検索していて同名の行方不明者、つまり自分を見つけてしまったのです。 
そう、自分が幼児の時に誘拐された事を知ったわけです。 

まあ誘拐と言っても本当の母親が連れて逃げてしまったという事なのですが、それにしても今やインターネットの検索って思わぬドラマを生んでくれるものです。 

ある晩女房と昔話をしていて我々が日本に住んでいた頃の話題で盛り上がっておりました。
そして一人のオーストラリア(キャンベラ出身)の女性を思い出しました。僕らが六本木に住んでいた頃彼女は何度かアパートに遊びに来ていてとても親しくしていたのです。 
僕らはその後ロンドンに移り住み、彼女はその後数年東京に留まった後、日本を出てアメリカの大学で博士課程をという頃までは連絡があったのですが、その後お互いに何度も引越しを繰り返しているうちにお互いに連絡が途絶えてしまったのです。 

で、その晩女房とGOOGLEで彼女の名前を打ち込んだところ、何と最初のページ(特に珍しい名前でもないのですが)に彼女の事が出ているURLが有ったのです。 
そのリンクをクリックした途端に彼女の最近の写真が映し出されたのです。 
さすがに30年近い月日は感じられますが間違いなくその彼女なのです。彼女はオーストラリアの大学で経済学の教授をしているとありましたが、いや〜感激しました。 

クリック一つで距離も時間も超えて自分の捜している人間が目の前の画面に登場するのですから。 まさに「魔法の箱」です。 

また昔の知り合いではなく、偶然僕のHPを見てくださってメールを送って頂いたりします。 
先日僕の日記の中に書いてあったスエーデン製の弓の件で知り合いになった日本にいらっしゃる洋弓の選手の方には4月に全豪競技会があるからいらっしゃいませんかとお誘いしたら、実現しそうな状況になってきて今から非常に楽しみにしています。 

ネットで知り合った全く未知の人で趣味が同じという事で一緒に大会に行けるとかはやはりこのインターネットの時代で無ければ考えられないことですよね。

僕のように日本を出てから30年近くも経つと、日本に住んでいた頃の情報が入手困難になるのが普通ですが、インターネットのお陰で日本に住んでいる人間と同じか、むしろインターネットの恩恵を受けていない日本人より情報が豊かかもしれません。
特に最近は我が親戚の若い人達とメールのやり取りをするようになって、母の里山口県の情報は神奈川県にいる僕の妹よりも詳しくなってしまいました。

と、ここまで書いたら山口県にいる母の弟から電話がかかってきました。
最初その電話には母が出たのですが、耳の遠い母は「シドニーで強盗?」なんて言っています。
母の弟は日本のテレビニュースで「シドニーで暴動」というのを見て心配して電話をかけてきたのですが、母は僕に「シドニーで強盗事件で大丈夫かって言っているけど」なんて聞く始末。
確かに先週だったかに原住民(アボリジニー)系が多いレッドファーンというところで、騒ぎは有りました。
しかしわざわざ日本から心配して国際電話をかけてくるので、こりゃー随分とオーバーな報道が日本でされているのではないかと。

確かに、「大規模な山火事」のような報道なら被害を受ける地域も多く、日本から心配して電話を頂くことは何度か有りました。
でも「暴動」で電話がかかってくるとは。 だいたい暴動と言うほどの規模ではなかった。
こういう場合もテレビのニュースよりも、定期的にメールのやり取りをしている方がよっぽど情報は早く確かなわけで、これもインターネットの素晴らしさだと。


2004年2月25日

オーストラリアのスーパーの大手、「コールス」と「ウールワース」で30ドル以上買い物をした客には提携先のガソリンスタンドでガソリン1リットル当り4セントのディスカウントサービスを始めました。 
30ドル以上のレシートにはガソリンディスカウント用のバーコードが入っていて、その部分をガソリンスタンの支払い時に提示すると、ディスカウントが受けられる仕組みです。 

コールスが一足先にシェル石油と提携したら、追いかけるようにウールワースはカルテックス石油とディスカウントを始めたのです。 
バーゲン大好きの女房は、早速そのディスカウントを受けるためにその両スーパーで買い物をする時には必ず30ドルを超えるようにして、レシートをしっかりキープしております。 
で、僕の車にもそのレシートは置いてあって、給油の度にそのディスカウントを受けるわけですが、ここで少々疑問が。 

昨日近所のカルテックスに給油をしに行ったのですが、このガソリンスタンド大きなコンビニの一部なんですよね。 
もとはガソリンが本業だったのですが、時代の波というのかオーストラリアでもガソリンスタンドとコンビニ、いやコンビニよりも大きなスーパーマーケットのような店を兼業をしているのが増えてきています。 

で、そのガソリンスタンドのコンビニでいくら買い物をしてもガソリンの割引は受けられないのに、そのコンビにとってはある意味ライバルであるスーパーで買い物した人には4セントの割引をあげるってのはと考えた。 割引分の4セントはスーパーが負担しているのでしょうが、それにしても商売敵のためにディスカウントをして、自分のところで買ってくれた客には割引しないなんて何か変。 

ガソリンスタンドといえば、オーストラリアでは給油に来た客にしかトイレを使わせない事がよくあります。 
トイレにはカギがかかっていて、レジで支払いをした客がトイレを使用したいと言うとカギを出してくれるのです。 
確かにオーストラリアでは麻薬問題が深刻なので、トイレを一般に開放してしまうと、中で麻薬を使用したりする輩が出てくるからです。 

ガソリンスタンドのトイレではないが僕が最近良く通っているホームブッシュベイにある元シドニーオリンピック競技場のアーチェリー会場のトイレには何と使用済み注射針を入れる箱が備え付けられています。 
これはトイレで麻薬を注射して、そのまま注射器を便器の中とかゴミ箱に捨ててしまい、トイレが詰まったり清掃人が怪我をする事故を防ぐためです。
この清潔で近代的なオリンピック競技場の中のトイレにこの箱を見た時には、ものすごく違和感を憶えました。 
オリンピックというスポーツの祭典と注射器を使う不健康な麻薬常習者の組み合わせって、何だか悲しいですな。

さて、スーパーのこのガソリン割引キャンペーンの話に戻ると、オーストラリアのスーパー・マーケットというのはいかに熾烈な競争を毎日繰り広げているかが判ると思います。
この他にも株主割引というのも有って、ディスカウント大好き女房は普段株購入なんてトンと興味を示さないのに、そういう特典が有るのを知った途端すぐに株主優待を受けられる最低限の株数を申し込みました。
当時、株購入にかかった費用は本当に取るに足らないほどの額でした。
早速送られて来た株主優待カード(キャッシュカードの大きさ)は株主でいる限り使い続けられるのですが、「コールス」だけでなくデパートの「グレースブラザース」、「Kマート」など等かなりの広範囲にわたるのに驚かされました。
その上、株自体の値上がりや配当(といってもたいした株数ではないので高が知れているが)も受けられるので、これには女房も大喜び。

普段よりずっと安いセールの時にこの株主カードを使って買い物をし、そこでもらったレシートでまた給油時に割引を受けるって、スーパーも競争に勝ち残るためには利益を削り、つくづく大変だ感じるのですが、その点日本のスーパーというのは実は日本の建築土木関係と同じように世界的なレベルでいうと「ぬるま湯に浸かっている」業種であると感じます。
日本独特の「規制」に守られきた業種の一つだと。
ですから日本に帰るたびに、日本のスーパーの価格というのが、コンビニの価格とたいして変わらないのを見て、これじゃアメリカあたりから大手スーパーチェーンが進出してきたら「木っ端微塵」になってしまうのではと感じています。

日本のスーパーマーケットってちっとも「スーパー」じゃないんですよね。


2004年2月26日

ここシドニーのあるニューサウスウエールズ州では交通事故での死亡者数が他の州を圧倒して多いのは知っていたが、なぜか銀行強盗の発生も異常なまでに多いと言うのを知って驚いております。 
オーストラリア全体で発生する銀行強盗の80パーセントがこの州で発生しているという統計があるそうです。 
何ででしょうね。 随分と平和に見えるこの州なんですけど。 

同時に銀行側にもかなり問題があるようで、政府の指導する防犯装置設置の徹底がかなり遅れている支店も多いようです。 
強盗が銀行に入ってくるなり、非常ボタン一つでカウンターの一部から防弾壁が一瞬のうちに天井までせり上がり、銀行員を守るような本格的な装置が設置されているところはまだ多くないようです。 

特にANZ銀行がそのような装置導入の対応が遅れているのだそうです。
銀行によっては「一年に6度!!!」も銀行強盗に襲われていて、銀行員に対する安全の配慮が欠けるというので、銀行が罰金を科せられていたりするそうです。 
そんな話を書くとシドニーというのは随分野蛮な犯罪発生率の高い、危険な街のように受け取られてしまうかもしれません。 
僕自身そのような犯罪発生現場に遭遇した事も無いし、僕の母のように80歳を過ぎても一人でダウンタウンへ出かけて行くこともしばしばですが、ヒッタクリにさえ一度も遭ったことがありません。 

どうしてこんなにこの州では銀行強盗が多いのか不思議であると考えていたら23日のABCテレビの「フォーコーナーズ」という番組でその事を取り上げていて理由が多少見えてきました。 
日本では考えられないかもしれませんが「銀行強盗」専門の犯罪者というのが存在するようです。 
この番組ではその強盗専門の前科者(何人も)がインタビューに実名で顔にモザイクさえかけずに登場し、車を運転しながら「あそこの銀行もこの銀行もやった事がある」なんて言いながら説明しているわけで、まるで罪悪感が無いのか、自慢をしているがごとく。

それほど再犯を重ねている人間が、なんですぐに刑期を終えてしまうのかが不思議です。 
どうやら銀行強盗を働いても刑期が非常に軽いのではないか。 
アメリカの西部劇や映画の「ボニーとクライド」ではないけれど、銀行強盗に対するイメージが日本とは随分と違うのではないか、空き巣等の窃盗犯と大して違わないとでも思っているのではないかと疑ってしまいます。

アメリカやオーストラリアでは「銀行強盗」ってなんか「かっこいい」響きでも有るんでしょうか。
女房にそう言ったら、確かに銀行強盗が「凶悪犯罪」であるという認識が低いかもしれないと。
で、この「銀行強盗のプロ」のインタビューを見ていて知ったのは、彼らは基本的に押し入った銀行で銀行員や居合わせたお客達に危害を加えることは少ないんですね。
つまり「慣れている」ので必要も無いのに人を傷つける事は極力控えているようで、だからこそ逮捕されても刑期が比較的短くて済んでいるようです。

ですからもしあなたが銀行強盗の現場に居合わせたら、絶対に「ヒーロー」になろうなんて思わない方が良いです。
ほとんどが銃砲を使用していますから、強盗だって取り押さえられそうになったら抵抗して「ぶっ放す」事になるわけですから。
このインタビューに登場したその強盗は、昔ある銀行に押し入った時の話で、銀行員が袋に現金を詰めている時に、ふと床に腹ばいにさせているその場に居合わせたお客達の方を見たら、一人若くて腕っ節の強そうなのがじっとこの強盗を見ているのに気が付いた。
強盗の直感で危険を感じたので「妙な考えをしないほうが良い、すぐにでもこの銃でおまえの頭は吹っ飛ぶぞ」とその客を威嚇し行動を起こすのを抑えたとのこと。
つまりこの客が行動を起こす、彼を撃つことになる、すると逮捕された場合に長い刑期になって二度と刑務所から出て来れない可能性もある、そう思うと彼も非常に怖かったとの事。

僕はチャンスが有ったら「取り押さえる」と昔から考えるほうだったのですが、このインタビューを見てつくづく考えを変えました。
ただし、もし乗っている飛行機がハイジャックに遭って、ハイジャッカーの目的がどこかに突っ込むなんて場合には自分は絶対に行動を取ると思っています。
どうせされるままにしていたら死んでしまうような場合は、当たり前だと思っています。
何か妙な日記になってしまいました今日のは。


2004年2月27日

昨年の胃の検査で「前癌細胞」なんて妙な物が見つかってしまって以来、医者からきつく食事の内容に気をつけるように言われているというのは何度か日記で書きました。
珈琲やチョコレートなどカフェイン類や動物性脂肪の多い物、また揚げ物等の油脂を多く使う料理は出来る限り控えるということでした。
そうそう、ピーナッツやカシューなどのナッツ類も駄目と言われておりました。

そんなわけで一時期随分と買っていたオーストラリア産の和牛ビーフも最近はオーダーをする機会が減っていました。
しかし来週から母方の親戚二人が日本から来るというので、是非オーストラリア産の美味しい牛肉を食べさせたいというので、いつもお願いしている豪和フーズに連絡をしました。
この豪和フーズというのはオーストラリア産和牛ビーフを扱っている所です。
実はアメリカで狂牛病が発見されて以来、日本への輸入がストップし、その分をオーストラリアやニュージーランドから輸入すると聞いていたので日本人の好む霜降り肉は値段が高騰するのではないかと思っていたのです。

ところが「豪和フーズ」の話では、アメリカの狂牛病騒ぎが起きて最初の一ヶ月ほどは確かにオーストラリアの卸売り値段が上がったが、このところ落ち着いてきてほとんど以前と同じ水準になっているとの事。
じつは日本向けの輸出が期待したほど急速に伸びていないらしいのです。

まだ日本には在庫が有るからとか、狂牛病騒ぎで牛肉の消費自体が減っているからとか色々説はあるらしい。(下の追記参照してください) 
しかし日本のニュースを見ると普段「牛丼」を食べない人まで、なくならないうちに食べておこうなんて随分売上が伸びているのだそうです。
これはひょっとしたら「災いを福に転じる」トリックなのではないかと僕は考え始めました。
昔僕が子供の頃に日本で「トイレットペーパー騒ぎ」というのが起きました。
何が原因だったか忘れてしまいましたが、日本への紙の原料であるパルプ供給が止まるとかの噂がでて、日本中がパニックになった。
日本人独特の行動パターンというのか、一気に日本中の主婦がスーパーや薬屋へトイレットペーパーを買いに走ったのです。

昨日もその時の話を母としたのですが、当時のん気な母は大量に買っておくなんて事をしなかったので、家の買い置きが底をつき始めた。
で、いつも買っていた薬屋に頼みに行ったらまだ少々在庫はあるはずなのに一個も売ってくれなかったとか。
で、他の店を何軒も回りやっと一軒の店が非常に好意的に分けてくれたとか。
以来オーストラリアに来るまで、売ってくれなかった店は二度と行かなくなったとか申しておりました。 

しかしそのトイレット・ペーパー騒ぎが少し収まってみると、現実的にトイレット・パーパーの生産量も落ちていないし従来通りの供給もされていたのです。
つまりあまりにも多くの国民がパニックになって買い付け騒ぎなんて起こすものだから、一次的に生産が追いつかなかっただけなのですな。
しかし生産が追いつかないということは確かに店からは無くなるわけで、余計火に油を注ぐような結果になったわけです。

今回の日本の「もう牛丼が食べられなくなる」騒ぎ、中には牛丼を出せと店で騒いで店員に暴行を働き、逮捕される人まで出る始末。
実は牛肉不足で困る牛丼屋がこの騒ぎを煽っているのではないか、一時的に売上を倍増させようとするトリックなのではないかとさえ僕は考え始めたのです。

というのも本当に牛肉が足りないならなぜオーストラリアからの輸出が急速に増えないのでしょう。 最近の豪ドルの急騰で輸入価格が採算に合わないのでしょうか?
僕は日本で牛丼というのを一度だけ食べた事があります。
確か日本に一人で遊びに行っているときに神戸の方だったかで、今は日本で旅行代理店をやっている「U君」と一緒に行った。
牛丼チェーンが流行ってという話ばかりで、日本に住んでいない僕は是非一度食べてみたいと思っていたからです。

で、その時の印象は想像していたよりもうんと「辛め」だった記憶があります。
辛めというのは、塩辛いというか醤油が勝ちすぎていて、辛いという意味です。
僕はそのとき初めて食べるまで「牛丼」というのはスキヤキをご飯の上に乗せた物だと想像していた。
だからそのご飯の上に乗っている具はかなりスキヤキの味に近いものだと思っていたのです。
妙に「しょっぱい」その牛丼を食べて「なんだこんなものか」で終わってしまい、それ以後一度も食べていません。
その牛丼屋は日本の牛丼チェーンでは最もよく聞く名前の店だったのですが、本当に期待したほど美味く無かったです。
まあ人それぞれの好みですが、僕は今の日本の「牛丼」騒ぎ、どうしても理解できません。
そのような物を食べたくなったら、霜降りの美味しい和牛ビーフを使って自分で料理して食べた方が何倍も美味しいと思っています。
もう全然「コク」が違いますから。

追記
上で書いた「なぜ日本への輸出が増えないのか」を豪和フーズの人に聞いたら、どうもオーストラリア産の和牛と、アメリカ産の和牛では味に違いがあって、特に牛丼に使うような安い部分の肉は、オーストラリア産では不向きで、全国チェーンの牛丼屋さんの需要を満足させるほどの量もオーストラリアには無いのだそうです。
僕が日本で食べた牛丼の味から言っても、オーストラリア産の牛肉(まあ当然そのクオリィティーにもよるだろうが)でも充分だと思うんですがね。

 


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