2005年1月後半の日記

by tom tanabe                                          マグパイへ戻る


2005年1月17日

先週の火曜日の日記で予測した通り、テニスのシドニー・インターナショナル(メディバンク・インターナショナル)でオーストラリアの女子は大活躍、何と決勝はオーストラリア人同士という結果になりました。
優勝はアリシア・モリック、僕としてはサマンサ・ストーサに勝たせたかった。
シドニーの前に行われたクイーンズランドでのトーナメントもそうだが、せっかく決勝まで進むもやはり「優勝」ってのはプレッシャー掛かるんですよね。
今回もせっかく第一セットを取りながら落としてしまいました。
これが一度でもツアー優勝を経験していると、随分と違ってくる、せっかく勝てる試合も精神的に縮んで落とす事はなくなると思います。
本当に最初のツアー優勝って、硬くなってしまうんでしょうね。
その昔オンドレ・アガシでさえも、グランドスラム初優勝までは精神的なプレッシャーでチャンスを逃している時期がありましたからね。

さて、本日からはいよいよメイン・イヴェントの全豪です。
女房は娘とメルボルンに昨日から出かけて、初日の本日はセンターコートの切符を入手したので大いにエンジョウイしている事でしょう。
僕はおとなしくシドニーでお留守番ですがしかし、数ヶ月前に今までのオプタス・ケーブルテレビからFOXに替えたお陰で、全豪も試合が行われているコートを切り替えたり、色々なインフォーメーションをリモコンのスイッチ一つで多面的に楽しめるので、これはなかなかのものです。

将来的にはデジタル地上波もエクストラチャンネルを使ってこのように視聴者が見たい情報を選んで見られるようになる事を期待しています。
特にモーターレーシング(F-1など)では画面で映し出されている場面以外、例えばピット作業とかオンボードとか自分で選べたら最高なんですけどね。

さて、
インターネットの楽しさを満喫している僕ですが、ご存知のようにネット上にはウイルスや、知らないうちにシステムにとり憑く「スパイウエアー」と言うのが氾濫していて、どうもコンピューターの調子がおかしい、不具合が頻発するなんて事になるので、僕も大いに注意してネットサーフィンを楽しんでいます。 

まあアダルトサイトなどの怪しいところに出かけなければそれほど心配は無いとも言えるのだが、しかし最近はこの「スパイウエアー」が猛威を振るっているようです。 
で、僕も用心のために「Ad-Aware SE」や 「Spybot Search & Destroy」のようなフリーウエアー(無料セキュリティー・ソフト)をダウンロードして万一に備えているわけですが、本当に知らないうちに悪意のあるスパイウエアーが入り込んでいる事があります。 

アダルトサイトを見て回っていたらある時からインターネットエクスプローラーを立ち上げると、アダルト系のホームページが勝手に立ち上がってしまうなんて問題を経験された方もいると思います。 
そんなページは見に行っていないと、いくら言い張っても、もう完全に証拠を突きつけられたも同然、で慌ててそのぺーじを削除しようにも全く手の施し様が無いほど頑固に居座ってしまっていて、しかしコンピューターに詳しい人に相談して、直してもらうのも恥ずかしいなんて人もいるはず。 

まあ僕の場合はマイクロソフト社のブラウザ(つまりインターネット・エクスローラー)を使用せずSleipnirという僕のHPでも何度もお勧めのタブブラウザを使用し、セキュリティー系を厳しく設定しているので被害には有った事はありません。 
しかしスパイウエアーの中にはそれをすり抜けて来るのもあるので、上記のセキュリティーソフトのお世話になるわけですが、本当に良く出来ていてこれらが無料(個人使用に限って)だなんて申し訳なく感じるほど。 

僕の友人のPC屋のジョンにしてもお客が新しいマシーンを注文すると、無料でそれらのソフトをインストールして渡すようで、もう定番に近いです。 
それにしても、問題の起き易いそれらのトラブルのためにマイクロソフト社がユーザーのために何もしないのか、どうしてそれらのセキュリティーソフトのようなものを開発しないのかと不思議でしょうがなかった。 
マイクロソフト社は金儲けにならないものは、例えユーザーが不具合を感じても開発しない、それに金を使わないのだと言う友人もいるけれど、しかしウインドウズというOSを購入したら嫌でも抱き合わせで付いて来て、削除すら出来ない「インターネット・エクスプローラー」を使用して起きる不具合なわけで、それを放置している状態と言うのは理解に苦しむと。 

ところがやっとと言うか、今ごろになってと言うかマイクロソフト社でもセキュリティーソフトを配布する事にしたようで、現在ベータ版(試験的なもの)が以下のアドレスで公開されています。
http://www.microsoft/athome/secutity/spyware/software/default.mspx

一体どんなものか僕も興味は有るのですが、とかくベータ版は別名「人柱版」とも言われるし、現在のセキュリティーソフトで一応満足しているので、正式版が公開されるまでもう少し待ってみようかなと考えています。

この手のセキュリティソフトを現在使用されていない方は是非ともこのマイクロソフト社のでも、また上記の「Ad-Aware SE」をダウンロードする事を強く推奨いたします。 
一度それでチェックをしたら驚くほど多くのものが知らないうちにあなたのコンピュータに住み着いていることを知って驚かれる事必至です。 

そうそう知らないうちにアダルト系のホームページに飛ばされてしまうような問題が起きた場合は是非とも

http://www13.plala.or.jp/sukiero/erostart/」と

http://www.higaitaisaku.com/」を是非下さい。


2005年1月18日

今日は久し振りに「お料理」の話を書いてみます。

毎年我が家ではクリスマスのために骨付きのハムを注文するのですが、今年は家族が減ってしまったために、その大きな塊が一向に「はけず」、腐らしてしまうのももったいないと思っていました。
娘が大学生時代にアルバイトをしていたCRAVEというグルメの店が独自に作るこのハム、大変に美味なのですが、いかんせん大き過ぎる。

ダブルスモークといって燻製をちょっと強めで、骨付きの塊のためか結構保存がきくのですが、それでももう1月も中旬過ぎ、そろそろ処分しなければならない時期が近づいてきたが、しかしかなりの肉(つまりハム)の部分がついている。
もったいないな〜と考えていて、ふと「フレンチ・オニオンスープ」を作る事を思い立った。
フレンチ・オニオンスープはベーコンボーンといって、ベーコンを作る時に残る骨の部分を使うのですが、このハムはダブルスモークなのでとても香りがベーコンに近い。
で、肉の部分もうんと付いていることだしと、朝食の時に大きな鍋に水を一杯に張ってそのまま弱火にかけておいた。

煮ること半日、肉の部分がバラバラになるほど煮てかなりコクのあるスープが取れました。
これは美味いフレンチオニオンスープが取れそうと、思わず本腰を入れてタマネギを炒める準備に取り掛かった。
「本腰を入れてオニオンスープのためにタマネギを炒める」というのは、「僕の場合」包丁を研ぐところから始まります。
「木家」製の包丁をもう「ビンビン」に研ぐ。 まさにカミソリのごとく。
いえ誇張ではなく、研ぎ終わったら切れ味を試すために腕の毛を剃るとまさにシェービングカミソリのごとく切れます。
これは勿論大量のタマネギを紙のように薄くスライスするのに欠かせない作業で、よく切れる包丁を使う事によって、まず目が痛くならない。
よく切れない包丁でタマネギのスライスをすると、たった一個でも涙が止まらないって事有るでしょ。
しかしもっと大事なのはタマネギの細胞を出来る限り壊さず切れるのですよ、良く切れる包丁は。
細胞を壊さずスライスしたタマネギは、キャラメライズ(炒める)した時の「出来が違って」きます。

タマネギ5個を全て薄くスライスするのは昔取った杵柄というか一向に苦にならないが、これをフライパンで狐色になるまでゆっくりゆっくり炒める方がよっぽど時間が掛かります。
何しろ「焦がしてはいけない」ので手を一切休めずに、ゆっくりゆっくり火加減を見ながら炒めること約1時間、大きなどんぶりに山盛り一杯以上有ったタマネギが人間のこぶし大になるほど炒めて完成。

味を見たら「うまみ(甘み)」が出て、最高の「キャラメライズ・オニオン」が出来上がっておりました。
知らない人が食べたら、「これ砂糖で炒めたの?」と絶対に言いそうなほどの甘みです。

ハムで取ったスープは程よい塩気があって、これにオニオンの甘みが加わり何とも濃厚なスープの出来上がりです。
さて次に肝心のチーズです。
ウエストフィールドのノートン・グローサリーでスイス製グルヤ(GRUYERE)チーズを購入、フランスパンをスライスしてスープに浮かべ、上にグルヤチーズを振りかけて「グラタン」すれば出来上がり。

いや〜久し振りに「のけぞる」ほど美味いフレンチ・オニオンスープが完成しました。
あまりに美味いのが出来たので、思わず本日の日記に書いてしまった次第。
でもね〜、
オーストラリアは夏なんですよね〜。 
日本のように真冬だったらこのスープの良さがもっと生きるのですが。
何しろ体の新から温まる、世界3大スープの一つ「フレンチ・オニオンスープ」ですから日本の皆さんに食べさせたいですな〜。

ロンドンに住んでいた頃、真冬にパリに遊びに行って食べたのを思い出してしまいました。


2005年1月19日

先日の日記にも書いたように、我が家の売却に向けて、不動産屋との話し合いや売買契約書の作成など動き始めました。
まあ、売り急いでいるわけではないので、良い買い手がいたらという程度で考えてはいるのですが、しかし一応用意しておくものはあるわけで、弁護士(正確には事務弁護士「Solicitor」といいます。 法廷弁護士の場合はBarrister になります)に相談したら、ビルディング・サティフィケートが必要だと言われた。
ビルディング・サティフィケートとは売買される家が建築許可通りに建てられているか、また無許可改築や無許可増築等がされていないかを、証明するものです。

で、この証明書は最寄の区役所が発行するので、早速申請しに行ったのですが何と250ドル(2万円)もかかると知っていささかビックリしました。
さて申請すると区役所が建物を検査する人間を送ってくる事になったのですが本日がその日でした。
水曜日は弓のお稽古だし、女房はメルボルンに行っていないし、困ったなとは思ったのですが、朝9時に来る予定で検査にかかるのは30分ほど、長くとも1時間で終わるといわれたので、お稽古はその後、家の売却の方が大事なので待っていたのですが、案の定定刻通りには現れず、10時近くなってやって来た。

で、検査を始めたのですがいきなりこの家のプールには周りにフェンスが無いと言い出した。
オーストラリアでは幼児が親が見ていない時にプールで溺れる事故が結構あるので、10年程前だったか(いやもっと前だか)に条例が変わって、プールの周りにはフェンスをつけなければならなくなった。
家を新築する場合には特に厳しいのだが、我が家のようにその条例が出来る前から建っている家の場合、割と大目に見るというか、フレキシブルに対応されていて、我が家の場合はまず家の周りが全てフェンスでおおわれているので、特にプールの周りにフェンスをつける必要は無いということだった。
そう言うと、その検査官は「それなら、家の中からプールへ通じるドアなど全てに子供の手が届かない高さにカギを付ける必要がある」と言い出した。

実際、我が家の周辺で、プールのある家が新たにフェンスをつけたなんて聞いたことが無い。(新築の家の場合ではなく)
また新築の家でも不細工なプールフェンスは誰でも嫌と見えて、家を設計する時に家の壁の一部と、お隣との境界にあるフェンスを利用して、プールを設置するデザインにし、フェンスを出来る限り使わないところが多いです。
つまり幼児が勝手にプールに入れないようになっていれば、別にプールの周りにフェンスが無くとも目的が達せられるからです。

で、我が家の場合も回り全部がフェンスで囲まれているので、幼児が家の中からプールへ一人で行けないように、高さ1.5メートル以上の位置にエクストラのカギをつければ許可すると言われたのです。

全く面倒くさいというか、女房などは我が家には幼児はいないのだから必要ないと「プンプン」しておりますが、相手はお役人全くフレキシブルに考えられないようで、結局カギの設置などの工事が終わるまでビルディング・サティフィケートの発行はお預けということになってしまった。

いや面倒くさい。 
だいたい新築の家でも、重箱の隅を突っつくように見て回れば一つ二つ許可通りになっていないところなど見つかるもので、ましてや我が家のように1950年代に建てられた家は、その後出来た条例に合わない部分が有って当たり前で、我々がこの家を購入した時にも2〜3個所条例通りではない部分は有ったのだが、どこの家もそんなものなので全く気にせず購入したのです。

このプールフェンスの条例は我々がここに引っ越してきてから出来たのですが、幼児をちゃんと監督していない親の責任なのに全ての家に義務付けるというのもおかしな話だと感じます。
つまり逆を言えばもし我が家を購入した人に幼児がいてプールが危険だと感じたら、その人達が自費で好きなようにフェンスをつけるなり、ドアにカギを付けるなりすれば良いわけで、我が家のように道から子供が勝手に侵入できない場合、家族にも幼児がいないのだから付ける必要全く無いと考えます。

しかしそこは訴訟の国オーストラリア、自分の監督不行き届きで子供がプールで溺れても、ビルディング・サティフィケートを出した区役所を相手に裁判に訴える人がいるんですよね。
だから区役所も自己防衛のためにこのような条例を強制するのです。

家を売買するというのは本当に精神的に疲労させられるものですが、その第一陣がやって来たと言う感じがします。
いや面倒くさい。


2005年1月20日

昨日の日記で、区役所にビルディング・サティフィケートの発行を申請した顛末を書きました。
結局発行はお預けになってしまい、不備の個所を直したら再検査を申請するのですが、それにもまた検査料が掛かるらしい。

お喋り好きの検査官はテニスの話ばかりして、結局3時間近くもいたために、毎週水曜日の弓のお稽古のためリバプールに到着するのが昼過ぎになってしまい、何と先生のトニーは僕が来ないので帰宅してしまった。

先日の日記にも書いたように僕の兄弟子のアダム(って表現も変ですよね。 何しろアダムは僕より1年ほど先にトニーに付いて習いだしたのだが、まだ先月15歳になったばかり、僕は57歳と親子以上に歳が離れているのですが、まあ一応兄弟子になるのかな)がオリンピック強化選手に選ばれ親元を離れてキャンベラに行ってしまったので、今のところ弟子は僕だけ。
その僕が来なければ、水曜日の真昼間に弓を練習に来る人間もいないので、彼は帰宅してしまったわけです。

携帯から彼に電話を入れたらまた午後に彼はやって来ました。
何しろ、「アダム」の話が僕にしたくてしょうがない。
と言うのも先週に行われたジュニアの全豪で、アダムは3種目全てに優勝しただけでなく、点数的にも新記録、つまりオーストラリアの記録を塗り替えたらしい。
もうトニーは嬉しくて嬉しくて、僕にそれを話したくてしょうがなかったんですな。
ちなみに今週の週末からは、アーチェリーのジュニアオリンピックと言うのがシドニー五輪の行われたホームブッシュで行われ、それにも当然アダムは出ます。
アーチェリーのオリンピック強化選手はオーストラリアの場合、計6名ほどいます。
その6名がキャンベラに住みオリンピックに向けて毎日トレーニングを続けていくわけですが、最終的にはそのうちの3人がオリンピックに派遣されるわけです。
ちなみに↓にはすでにAISがアダムのページを掲げているようです。
http://www.ais.org.au/archery/bridges.asp
↑のWho has most influenced your sporting career, and why という質問の答えにある Tony Marturano が先生のトニーです。
トニーも僕も、アダムが順調に育って「北京五輪」の出場権を獲得する事を祈っております。

そんなわけで、昨日は2時間程度トニーにレッスンを受けた後、色々と「弓以外」の話をしていたのですが、とても興味深かったです。
とても興味深いと言うのは、彼のものの考え方があまりにも僕と違うから。
考え方の違いについて書く前に、彼のプロフィールを少々書いて見ます。

彼は僕より確か4歳年下ですがまあ同年代と言ってよい。
つまり戦後のベイビーブーマーである。 親はイタリアからの移民。
移民の国オーストラリアですが、同じヨーロッパからの移民でも英国出身の移民にはホワイトカラーが多いのと違い、イタリアやギリシャ出身に多く見られる、典型的なブルーカラー、トニーの親も野菜の卸売りをやっていたそうです。

幼児の時に「ポリオ」に罹り右足が不自由になってしまったが、高校を卒業すると親の仕事を受け継いで頑張っていたようです。
左足の不自由にもめげず精力的に働き、50歳前にそのビジネスを売却し、得た金を株などで運用し、今はリタイヤー生活で好きなアーチェリーを楽しんでいるわけです。

アーチェリーというスポーツを接点として出身国もバックグランドも違う同じ年代の人間と知り合うというのは、なかなか興味深いものです。
ましてや彼の場合幼い時に「ポリオ」に罹ったために、その後の人生でかなりのハンディキャップを負っている。
しかし普段彼と接する上で感じられる彼の自信の満ちた態度は、決して障害者の引け目や負い目を感じさせません。
しかし全く無いわけではなく、彼が表に現さないだけ。

こうやって1年近く(週に一度だけだが)会っていると、彼が結婚に恵まれなかったのは彼の身体的ハンディキャップに根ざしていると考えてるのが判ります。
「適齢期に」良き伴侶を見つけ結婚をし、子供を作る、幸せな家庭を築くというものに大変な「憧れ」を持っていること。
それが自分の意志ではなく、身体的なハンディキャップで出来なかったというコンプレックスは、彼の「非常に保守的な考え方」となって現れているように感じます。

僕の娘が4月からイギリスに住みに行くという話をしていたら、「娘はいくつになる」と聞く。
今年27歳だと言うと、「もうそんな年齢なら、外国に住みに行こうなんて考えないで、女はそろそろ幸せな結婚を考えた方が良い」なんて言う。

今は何をしているのだと聞くから、「医科学研究所で癌の研究をしている」と言ったら、「インテリな女は注文が多いだろうから、気に入った男を見つけるのが難しい、多少でも馬鹿な女の振りをしなければいかん。 例えばマリリンモンローは全ての男が可愛いと思っただろう、それは彼女が馬鹿女を装っていたからで、本当に彼女は馬鹿だったかといえばオレはそうとは思わない」なんて、いきなり言い出すので僕は唖然としてしまう。

その上、日本人以上に保守的で、「親としてそういう適齢期の娘がいるのなら、色々知り合いとかに声を掛けたりして、チャンスを作ってやらなければいかん。 オレの姉さんなんて20歳を過ぎた頃にはシドニーのイタリア人社会や親戚や知り合いに声を掛けて、結局親の見つけた男と結婚したんだ」なんて、さも当然といった調子でのたまう。

僕には「マリリンモンロー的な馬鹿女の方が」なんて議論は最初から興味が無いので、本気になって聞いているわけではないが、しかしあまりにも僕と考え方が違うのには何だか新鮮な驚きでもあります。

それにしてもイタリア系移民の影響を強く受けている彼の考え方はどこか日本人に似ている部分も多くこれも驚きではあります。
とてもエモーシャナルで、日本の「人情」と共通する部分が非常に多いです。


2005年1月21日

前から不思議に思って何度か僕の日記でも書いたことがある「オレオレ詐欺」、どうやら最近は「振り込め詐欺」と言う名前の方が一般化しているようです。 
そもそも「孫を装って高齢者の祖父母を騙す」というのが発端というか、孫が「オレだオレだ」と電話口で言って騙す手口だったので「オレオレ詐欺」という名前がついたと思うのですが、この犯罪が頻発するようになって、孫を装わなくとも騙せる、そして銀行の口座に振り込ませることによって簡単に詐取できるというので、同類の詐欺事件は大いに広がりを見せているようです。 

母が日本に帰ることになり、山口県にある養老院に入ると言い出したのは先日の日記に書きました。 
で、東京にある銀行口座では山口県に支店が無いなどの問題があるので、地元の銀行に口座を作りたいと言うので、僕は母に「日本に帰り山口県に着いてから口座を作ったら」と言った。

と、言うのも最近のこの詐欺事件の頻発で、本人が申請しなければ簡単に銀行口座は作れないのではないかと想像していたからです。 
日本のネットニュースなどでも、口座を作る場合の銀行の対応がもっと慎重になるというような話も読んでいたので。 

しかし母は「そんな事は無い、山口の叔父(つまり母の弟です)に頼めば簡単に作れるはずだ、日本に行く前に口座を作っておいた方がオーストラリアに置いてある金も、こちらを発つ前に送れて便利だから」と言い張る。 
で、僕は叔父に国際電話をかけて「母が山口に口座を作りたいと言っているが、最近日本では、オレオレ詐欺事件などの問題で規制が厳しくなっているのでは」と聞くと叔父は大笑いして、「山口県にオレオレ詐欺など無い、明日早速三文判と1万円ほど持って行って、口座を作っておくから」と言われた。 

母は「やはり作れるのよ」と得意顔で言っていたのだが、翌日その叔父から母に電話が有って、案の定「口座は作れない」と。 
日本ではオレオレ詐欺の問題で本人がいないと口座は作れないんだってと、僕に教えようとする。 
昨日僕が母にも叔父にも全くその様に説明して口座を開く事は難しいのではと言ったのに、母は全く僕のいうことを聞いていないのか、それとも一日経つとすっかり忘れてしまうのか。

そしてもう一つの驚きは、山口の叔父で、「山口にはオレオレ詐欺なんて無い」と笑い飛ばすし、「口座も簡単に開ける」なんて海外に住む僕よりも日本の実情を把握してないんですよね。 
こういう風だから高齢者で被害に遭う人が後を絶たないんでしょうね。 

しかしこのオレオレ詐欺、本当に「日本独特」な現象に思えて仕方が無い。 オーストラリアでは全く聞いたことが無い。 
ではなぜ日本では頻発するのか、理由は前の日記にも書いたように色々有るが、まずは日本の高齢者達は「お金持ち」なんですよね。
すぐに振り込むことの出来る、つまり定期口座やファンドなどすぐに動かせないものと違って、何百万円ものキャッシュをすぐに指定先の口座になんてことができるのは、一般的にオーストラリアの老人の方が少ないでしょうね。 

そしてオーストラリアとは家族制度というか家族関係の違いも有ると思う。 
つまりオーストラリアでは孫が事故を起こして被害者に金を払うからと祖父母に頼むということ自体非常に少ないでしょうな。 
つまり祖父母から孫まで「一家共同体」という意識が日本では強いから、孫が起こした不始末を慌てて尻拭いしてしまうという行為はやはり独特なものが有ると思う。 

次にオーストラリアでは犯罪者が高齢者をカモにするというか、狙うという事自体結構少ない。 
これは高齢者に対する遠慮や尊敬の念が日本よりも強いからではないか。 
勿論極悪非道の悪人はオーストラリアにも沢山いるし、高齢者専門の引ったくりだっていないわけは無いとは思うんですけどね。
また中には高齢者専門の強姦魔なんてのもオーストラリアにはいたが。
(これは強姦魔の「趣味」が高齢者の女性だったという特殊な事情があるような気がするが)

しかしハンディキャップを持つ(つまり高齢で頭の方も怪しくなってきた人間もある種のハンディキャップです)人間に対するいたわりと言うか、接し方が違うような気がします。
とにかく公共の乗り物などで見ていても、オーストラリア人は高齢者にはとても親切ですよね。
シルバーシートを若いニーチャンやネーチャンが堂々と占領しているなんて図はまずお目にかからない。

そういう意味でもオーストラリアで「オレオレ詐欺」はまあ、めったに起こらないでしょうね。

では皆様良い週末を。


2005年1月24日

テニスの全豪観戦にメルボルンへ出かけていた娘が先週の土曜日、女房より一足先にシドニーに帰って来たので空港へ迎えに行きました。 
国内旅行でシドニー空港に到着する人を迎えに行く場合、到着時間ぎりぎりに空港へ車で出かけ、駐車場には入らず、空港ロビーの一本手前の道で待機し、到着ロビーに出てきたところから携帯電話で連絡をもらって、ピックアップをすると言う手順をいつも取っています。 
駐車場に入れたら、そこから歩いてロビーまで行き、また荷物を抱えて駐車場まで戻らなければならないし、その上馬鹿高い駐車料金を払うよりはよっぽど手っ取り早いからです。 

で、土曜日もちょうど時間をみはらって空港に向っていたら娘からすでに到着したと僕の携帯に連絡が入った。 
遅れる事は有っても、早く着くことなどめったに無いと思っていたのだが計算が狂ったと言うか、そのまま待っているように娘に言って、空港へ急いだ。 

で、ふと、もし娘が携帯電話を機内でも使えたら、早めに到着するのも連絡できたのにと思ったが、そう当然(?)機内では携帯電話使用禁止、また確かロビーに出て来るまでも携帯電話は使用禁止だったと思い出した。
で、それについて疑問に思ったことがるのです。
つまり飛行機に搭乗する時は必ず携帯電話のスイッチを切るようにと、きつく言われますよね。 
どうして飛行機で携帯電話を使えないのか、僕は前から不思議に思っていました。 

乗客の携帯電話が発する電波が飛行機が航行する上で危険にされされるという説明を受けたおぼえがありますが、実際にどの部分で不具合が生じるのか、乗客の携帯電話がどのような危険を具体的に発生させるのかよく判らない。 

で、ある時友人のパイロットに聞いたら、苦笑しながら「あれは全くのブルシット(馬鹿げた事)である」と言われていささか僕は驚きました。 
彼の説明では、携帯電話の電波が飛行機の航行に影響など与えるわけが無い。 
じつはお客が携帯電話を飛行機で使うと、街中で使用するよりも携帯電話用の地上アンテナを多く拾い(交信)、地上アンテナの中継混雑が加速される事になる。 
そこで携帯電話の会社が政府と航空会社と話し合い、飛行機の中では使用させないようにした。 
それを徹底させるために、いかにも飛行機の航行上危険が生じるかのようにプロパガンダを行い、厳しく取り締まっているとの事。 

で、そのパイロットである友人は、私用で乗客として乗っている時に、どうしても必要な事があり携帯電話を使った事があるとの事。 
もし本当に携帯電話が危険を生じさせるのなら、自分の乗っている飛行機なのだから自殺行為になるはずだろと言われた。 

それを聞いて僕はあることを思い出したのです。 
それはニューヨーク多発テロ事件、いわゆる911事件について米国政府が昨年最終報告書をまとめ発表したのですが、ネット上で(PDFファイルで)公開されたので僕もダウンロードをして読んでみた。 
その報告書は膨大なもので、この事件についてあらゆる角度から詳細に渡って書かれているのだが、その中に乗客が死の直前まで地上にいる肉親達に携帯電話で交信していた記録も含まれていて、内容を読むと背筋が凍るほどの迫力があります。 

飛行機から携帯電話を掛けていた人は一人二人ではないのですが、それを読んでいて僕はそうか飛行機からも携帯電話は問題無く使えるのだと知ったのです。 
このような非常事態だったために当然誰も携帯電話の使用を止める人はいなかったのでしょうが、やはり安全には全く支障が無いんですよね。 
携帯電話会社の都合なのに、あたかも飛行機の航行に危険が生じるがごとき理由で携帯電話を使わせないというのは、かなり不思議ですよね。地上の中継が混雑するからと言うのも技術的に解決できる内容ではないかと僕は想像しています。 

今回の娘のケースのように飛行機からも電話を入れられたらもっと便利なのは間違いないでしょ。


2005年1月25日

NHKと朝日新聞が喧嘩をしているようです。 
お互いに言った言わないの水掛け論を展開していますが、本当に不思議ですよね。 今時の取材なら当然録音テープを使用していると思うが、それを出せば即そこでお互いどちらが嘘を言っているのか終わるはずでしょ。 何なんでしょうこれは。 
朝日新聞も当然テープを持っているはずだがそのことに触れていない。長々と水掛け論を展開する意味が他に有るんでしょうかね。 
何でも裏があるのがこの世界ですからね。

最近のオーストラリアのニュースから。 
アホのガキ達が猫を虐待したのが事の始まり。 
この映像を駅の構内に設置してある防犯カメラがとらえていたために、警察が捜査に入った。 
虐待の内容がとても酷いものだったらしい。
駅の構内の持ち込んだ自転車で轢いたり、蹴ったり踏んづけたり、石を投げつけたりと。 

「動物愛護」が日本とは比べ物にならないほど強いオーストラリアなので、当然のように大問題になりテレビのニュースなどトップニュースで扱うは、警察は未成年なのは承知でこのガキどもを捕らえるために、防犯カメラに映っていた彼らの顔を公開し、3人いたガキどものうち2人は自首、もう一人もすぐに逮捕されてしまった。 

このニュースを見て、僕はインターネット上で猫を虐待する映像を公開していて逮捕された日本人を思い出してしまった。 
彼は2チャンネルという掲示板で猫の耳をハサミで切り取ったり、風呂桶に溺れさせたり、かなり凄惨な虐待を自ら撮影し公開していた。 
こうなると一種の病気だとは思うが、さすがの日本でもこれは問題になり、確かこの男は逮捕されたと思いますが、どのような処分を受けたのかは定かでは有りません。 

で、オーストラリアでは今回の事件が大きなニュースになったら、何とこれを真似て、やはり猫にガソリンをかけて火をつけたり、また他の州ではやはり子猫の尻尾を持って振り回し壁にたたきつけたりという、猿真似をする馬鹿が出る始末。 
事件が起きるとそれを真似た犯罪が出てくるのは日本だけじゃないようで、これもちょっと驚きです。
いやはや困ったものです。 

と書いたが、僕が子供(小学校低学年)の頃には随分と酷い事をする遊び仲間が近所にいて、蛙を捕まえてケツからストローを差込み、思いっきり息を吹き込んで蛙を風船のようにしたり、セミを捕まえて片目を潰し、放すとセミは突然片目を失ってしまったために、真っ直ぐ飛べずにグルグル旋回するのを見て喜んだりしていた。 
犬や猫を虐めたというのは記憶に無いが、考えてみると随分と酷い事をしていたものです。 

しかし今回のオーストラリアの事件では、やっていたのは16歳から18歳と、もう分別のつく年齢で、そういう意味ではやはりアブナイタイプ予備軍なのかもしれない。 
何しろ例の「サカキバラ」にしても最初は近所の猫を殺して快感を得ていたがそれにも満足できなくなり、近所の同年代の子供に危害を加えるようになり、とうとう友達を殺して首を切り取ってしまったわけですが、一種の快楽殺人というのでしょうか。 

ホームレスに寄ってたかって暴行を加え殺してしまうというような事件も有りますよね。
イラク戦争に関連して「首切り」などの悲惨な映像がネットで見えてしまう時代の影響というのもこれから増えるでしょうな。

と、日記を書いていたら、友人で僕の日記にもたびたび登場するウォリックから電話があり、シティーのど真ん中にあるドメインの橋(アートギャラリーとレディーマコーリーチェアーを結ぶ通り)の下を車で通過中、橋からレンガを落とされて車の屋根に大きなダメージを負ったとの事。
もしそのレンガの落ちるのが少々早かったら、フロントウインドウを壊し、彼か横に乗っていた奥さんを直撃した可能性も大。
すぐに警察を呼んだがレンガを投げた「ばかヤロー」は当然逃げてしまった。 
どうやら悪ガキの仕業らしいが、昨年には同じように高速道路の橋から石を落として長距離便の運転手が死亡するという事件も有った。
この時には犯人が逮捕されたがやはり20歳前の馬鹿ヤローでした。


2005年1月26日

本日水曜日は「オーストラリア・デイ(日本で言う建国記念日か)」です。
いつものようにリバプールへ練習に出かけたのですが、途中の交通の流れが良くて40分も掛からなかった。
しかし、調子に乗って車を飛ばしていると、交通違反で捕まった場合、このホリデー中は減点が倍になる交通安全週間中、大いに気をつけて運転してました。
日本にもこのような(減点倍増週間)制度が有るのだろうか。
オーストラリアではこれはかなり効果が有るようです。 
だいたい高速道路で115キロの制限速度ギリギリで走っていても、平気で追い抜いていく車が多いのですが、本日はさすがそんな車はほぼ皆無で、つくづくこの制度が効果あることを実感します。
もちろん、そんなの全く忘れてぶっ飛ばす馬鹿ヤロ〜はなくなりませんけどね。

さて、
毎週金曜日の朝は母が通う陶芸教室に車で送っていくのですが、キングスクロスのトンネルを抜け、ハーバートンネルへ通じる道へ右折する信号は、常に混雑して信号待ちのことが多いです。 
で、この信号機のある交差点には一時停止中の車のフロントウインドウを拭いて小銭を請う連中の溜まり場になっています。 

毎週毎週この信号で停車中に、「窓を拭きましょうか」とやって来るので、僕は当然断るのだが本当に面倒くさい。 
中には断っているのに、全く無視で拭き始めるやつもいて、汚いスポンジ付きのブレードに中性洗剤か何かでゴシゴシやられるのはフロントウインドウのシール(ゴムの部分)にも良くないと思っています。 
特に真夏のカンカン照りの日にその洗剤はリンスされることなく乾燥してしまいますから。 

さて、先週の金曜日にもまたオニーさんが寄って来たので窓拭きかと思ったらただ単に「小銭をくれ」って言うのです。 
よく見るとまだ若いのにアル中の目をしているし、薄汚い。 
横にいる母がオーストラリアには「ああゆうのが」多いわね〜と言う。
そう確かにオーストラリアにはと言うか、ロンドンでも同じ経験をしていたが金をせびるのが多い。 
これは一種の文化かもしれないと感じ始めた。 

オーストラリアの首相が今度の津波の被害国に世界で一番援助金を出すと発表した時に、国民の多くはとても喜んだ。 
僕は「また国民の人気取り」、そんなに大判ふるまいをして大丈夫かなんて心配になってしまったほど。 
ところが我が娘などは決してハワード首相を支持しているわけではないのに今回ばかりは「私はオーストラリア人として誇りを感じるわ」なんて大いに気を良くしている。 

勿論僕もオーストラリアの経済に影響を与えない程度に手を差し伸べると言うのは大賛成だが、どうも他に思惑が絡んでいたりすると、率直に喜べない場合がある。
そう、チャリティーの文化と言うのか、困っている人を助けるというのが一種の文化であるために、それを利用して政治的な人気取りの道具にされたり、はたまた日本のように国連常任理事国入りの根回し的な意味合いが含まれていたりと聞くとどうにも。 

で、同じように街で金をせびる輩もこういう文化を背負っているからこそ多いのではないかと。 
つまり困っている(困っているフリをする)人間はものを請うとか、人々のチャリティー意識に「すがる」のは当たり前の行為とでも考えているのか。 
今回も金をせびりに来たニーチャンを見ていると、まだ若いし五体満足そうだし金が無いのなら働けば良いのにと思ってしまう。 
特にこのような輩が煙草を吹かしながら金をせびりに来たりすると本当に腹が立つ。 
オーストラリアでは煙草は本当に高価で、本当に金が無いのなら煙草などを買わずに食事でもすればよいのにと。 
何しろ好景気が続いているオーストラリアでは彼くらい(30歳くらいか)の年齢なら働こうと思ったらいくらでも仕事は有るはずなのですが、人から金を「めぐんで」もらう生活がもう身に染み付いているのでしょうな。 

チャリティーの文化が人間を駄目にしている例でもあると思います。


2005年1月27日

テニスの全豪オープンはいよいよクライマックスに差し掛かってきました。
昨晩の準々決勝、オーストラリアのレイトン・ヒューット対アルゼンチンのデイビッド・ナルバンディアンの試合ははまさに死闘でした。
レイトンが最初の2セットを簡単に取ってしまった時には、何だかあっけなく決まってしまいそうで、準々決勝には物足りない試合になるのではないかと考えたのですが、何と終わってみれば今大会最長試合に。

第3セットに入ると急にレイトンの身上であるコートスピードががっくり落ち、簡単にセットを失ってしまいました。
この前の試合で痛めた太ももの問題が再発しているのは明白で、それでも根性で戦いを続けますが、続く第4セットも落とし最終セットにもつれ込んだ時には、もはやこの試合に勝つ可能性は極端に低くなっていたと見ていました。

ところがここから不死身の戦いをするのがレイトンの凄いところ、彼が世界ナンバーワンになれたのもこのたぐいまれなるファイティングスピリッツが有ればこそ。
何と、10−8でものにしてしまった。 このセットだけでも1時間40分以上も掛かって、僕らは夜8時から観戦を始めて結局終わったのは日が変わっていました。

このレイトンを見ていて感じるのは、相撲の朝青龍と共通点が多いところ。 精神力や集中力というのが常人では考えられないほど優れている。
そして試合ではまさにアニマルのように集中するために、時として相手選手の反感を買うようなジェスチャーを取ってしまう。

朝青龍が勝負がほぼ決まっているのに、必要以上に相手力士を土俵の下に突き落としてしまうような事が度々起きるのは良く知られていますよね。

じつは今大会でレイトンはかなり物議をかもし出しております。
彼が試合中にポイントを取った時に、こぶしを突き出し、それも相手に向けて、「カモ〜ン」と叫ぶ。
これは彼の特徴と言えるほど有名なのですが、初期の頃は自分がウイナーを打ち、ポイントを取った時にやっていたのですが、いつのまにかどんどんエスカレートし、大事なポイントで相手がエラーを打った時にも、こぶしを突き上げて「カモ〜ン」とやるようになって来た。

集中するあまり多分本人には自覚無いのだと思うのですが、相手の選手にとっては非常に不愉快に感じる事は確か。
で、3回戦で対戦したアルゼンチンのチェラ選手が大事なポイントで打球をネットに打って失ってしまった時にレイトンが「カモ〜ン」とやったのが原因でかなり険悪な雰囲気になり、コートチェンジの時にチェラ選手がレイトンに向って「ツバ」を吐いた。
直接レイトンには掛からなかったのだが、これが問題になり結局チェラ選手は約2600ドルの罰金を課せられた。

しかしオーストラリアのメディアはツバを吐いたチェラ選手を一方的に批判しているわけではなく、自国の選手であるレイトンにもコート上の態度について問題にしている記事も出るようになった。
で、昨晩の死闘の相手デイビッド・ナルバンディアンはこれまたチェラ選手と同じアルゼンチンの選手。
そんな因縁も有って、昨晩もコートチェンジのお互いすれ違う時にレイトンが肩をぶつけてきたというので、睨みつけまたまた険悪なムードに。

次のコートチェンジの時またすれ違いざまデイビッドは一言二言なんか文句を言い出した。
しかし事態はそれ以上悪化せず、両選手は終了まで試合に集中したのですが、今までこういう問題が出なかった方が不思議かもしれません。

レイトンは決して悪気でやっているわけではないが、上で書いたように朝青龍と同じように本能的と言うのか、闘争本能がまさに常人には計り知れないほどの選手で無意識のうちにやってしまっているのでしょうね。

さてこれで17年ぶりにトップシードの4強が全て勝ち残り、いよいよ準決勝が始まります。
今年の全豪は例年に無くエキサイティングですな。

そうそう、先日の日記で触れたようにオーストラリアの女子も、今年は頑張ってアリーシア・モリックも準々決勝でシードナンバー1のダベンポートにフルセット9−7で惨敗するまで良く頑張ったと。
その試合は見ていなかったのですが、モリックは第3セットでサーブエースをアウトと取られそのゲームを落としたのが結局は明暗を分けてしまったとか。
時速240キロ以上、女子でも200キロ以上のサーブが珍しくなくなってきた時代に、いまだ線審が目で判断しているってのは完全に無理な時代になっているのは明白で、コンピュータテクノロジーを駆使して新しいシステムを導入すべきでしょうね。 


2005年1月28日

昨日の日記にも書いたように今年の全豪の男子はトップ4シードが全て生き残ってきたので、本当にエキサイティングな試合が続いています。
スポーツとしてはかなり違う相撲でも、横綱や大関が順当に勝ち進んで千秋楽まで優勝争いをした方が面白いように。
昨晩の準決勝、ナンバーワンシード、スイスのロジャー・フェデラー対シード4位、ロシアのマラット・サフィンの戦いも素晴らしいものでした。
昨晩も5セット目までもつれ込んだために試合が終わったのは日付が変わっていました。

で、とうとうロジャー・フェデラーが負けちゃったんですよね。
トッププレヤー相手に半年近く負け無し、今大会もガチガチの優勝候補だったのですが、やはり負けるとしたらサフィンかなとは思っていました。
今晩のもう一つの準決勝レイトン・ヒューイット対米国のアンディーロディックの戦いも良い試合になる事を期待しております。

さて、話題は変わって、島田紳助がテレビに復帰したようです。 
日本から送って頂いているテレビ番組の中に「何でも鑑定団」という番組があり、司会の一人が彼なので、テレビ出演を自粛しているというのは知っていました。 
彼が同じ事務所の女性マネジャーを殴って刑事事件に発展したのもネットのニュースで見ていました。 
じつは随分前になりますが、「何でも鑑定団」を見ている時にビックリした事があった。 
それは一緒に司会をしている女性(吉田某)が番組中、司会の進行か何かでミスをした時に、頭をポカンと叩いたのです。 

僕のように日本を離れて長い人間にはこの光景には一瞬あっけに取られたものです。 
ぶたれたその吉田という女性は結構トロいのが「ウリ」というか、最初からそういう調子でやっていたのですが、横にいる紳助がしょっちゅう突っ込みを入れていた。 
だから彼は昔の漫才師時代の癖で「ボケ」に突っ込むと言う調子でやったのかもしれないが、いっしょに見ていた我が女房もビックリして不快感をあらわしていた。 

今から50年も前のアメリカのドタバタ喜劇の時代には、ボケに対して突っ込みで「はたく(叩く)」というのは結構あった。 
ところが日本の喜劇や漫才っていまだに同じパターンで相方を思いっきり叩いたりするんですよね。 
ほとんどその手の番組を見なくなって(というか見る機会がなくなって)30年も経つと、極たまに見る漫才の「ド突く」ってのは本当に異様に見えるんですよね。 

特に男女の漫才で女性の方がボケの場合(その漫才の名前を思い出せないが)でもバチバチ頭を結構な勢いで叩いて笑いを取っている光景って、ちょっと西欧では見ること無いですよね〜。
 
僕がそういう光景を見慣れなくなってしまったわけだが、紳助が彼女の頭を(正確には顔の横をビンタのように)叩いた時には、よく日本では問題にならないなとビックリしたのをおぼえています。 
いくら冗談半分で(というつもりなのかもしれないが)とはいえ欧米ならカットされるシーンですよね。
もう数年も前の番組でしたがはっきりとおぼえていたので、紳助がマネージャーに暴力を振るってというニュースを見た時に、確実に彼ならやっているだろうとすぐに思ったものです。 

日本にいる方は気がつかないかもしれないが、もう相手をド突いて笑いを取る時代ではないでしょう。
笑いを取るための「ドツキ」と、そのマネージャーに暴力を振るった事は全く別の事だと思う方もいるでしょうが、僕は絶対に共通性が有ると思っている。
例えば同じ番組の中で、もう一人の司会者である石坂浩二が冗談でも女性(吉田)にビンタなんて考えられないでしょ。
 
つまり個人個人の考え方の違いではあるけれど、例えば学校の先生がいたずらをした生徒にゲンコツなんてのも日本でさえもう問題視される時代になっていると思います。 
だいたい「頭を叩く」という行為は欧米ではすでに随分前から少なくなっている。 
今から30年以上も前に、僕が女房と知り合った頃に、女房がポカをしでかした時に僕が冗談半分に「何やってるのよ」なんていいながら頭をポンと叩いたら、大いに彼女が驚き大いに揉めた事がありました。
本当に軽く叩いたのですが、彼女には凄くショックだったようです。
 
当時の日本ではすぐ頭を叩くってのが別に珍しくなかったし習慣になってたんですよね、当時の僕も。 
今回の事件で紳助にとっても勉強になったかも知れないが、もっと根が深いように感じます。 
男は女性に手を上げたら絶対にまずいですよ。 
韓国人の友人が「韓国では会社で上司(男性)が部下の女性を叩いてもそれほど問題にならない」と言うのを聞いて、日本も40年前には似たような状況だった事を思い出しました。 

日本はそれ以来もう少し「シビライズ」されてきていると思っていたのですがね。 


2005年1月31日

2005年も本日で12分の一が終わり。 恐ろしいほど月日の経つのが早く感じられます。
さて、本日の日記はやはりこれしかないという、全豪テニスの男子決勝。
いや〜本当はヒューイットが優勝したら、特別日記でも書こうかと考えていたのですが、惨敗してしまいました。
オーストラリア全国民が「ハート・ブレイク」でしょうな〜。

何しろグランドスラムと呼ばれる4大大会の主催国の一つなのに、ここ30年近くオーストラリアの優勝者(シングルス)を出していません。
男子シングルスでオーストラリア人が最後に優勝したのは1976年のマーク・エドモンドソンですから、昨日はまさに歴史的な瞬間が来るのを期待していたオーストラリア人は多かったのですが、まことに残念です。

ヒューイットの「粘りのテニス」、「我慢のテニス」では決勝の相手マラット・サフィンの調子が第2セット以降上向き始めたらもう止められなかったですね。 まあサフィンにしても今回が全豪三回目の決勝、まさに三度目の正直で前回よりも肩に力が入っていなかったように見えました(第一セットを除く)。
特に最後になった第4セット、自分のサーブキープできれば試合が決まるというゲームは普通かなりプレッシャー掛かるんですけど、見事でした。

「三度目の正直で優勝」と書いて、何年か前にゴーラン・イヴァネセヴィッチ選手が三度目の正直でウインブルドンで優勝したのを思い出してしまいました。
その年の決勝戦では、オーストラリアのパット・ラフター相手にマッチポイントを迎え、得意のサーブが決まれば念願のウインブルドン優勝という時に腕が縮んでしまい、何度も何度もデュースが続き、しまいには腕をぐるぐる回したり、腕に息を吹きかけたり、腕に喋りかけたり、プレッシャーの凄さを見ている我々にも感じさせたものです。

これでヒューイットはまたチャレンジャーとして来年以降に自国での優勝を狙うでしょうが、今大会での、特に4回戦から準々決勝への死闘を見ていると、何か可愛そうにも思えてしまいます。
特にあのような「守りのテニス」「我慢のテニス」では。
ヒューイットが4大大会のタイトルを取得するのはどんどん厳しくなっていくと前に僕の日記でかなりネガティブに書いたのですが、昨年後半から新しいコーチのお陰か、体力、主にパワーアップのための筋力トレーニングに励んだようで、今大会を見ているとサーブのスピードも10%近くアップしているようです。
200Kmを超えるサーブも打つようになり、あの「我慢のテニス」だけでは限界を迎えていたのを、救ったという感じです。
もっとも昨晩のように、大事なところでファーストサーブがちっとも決まらなくなってくるとやはり結果は見えてしまいますな。

この全豪が終わるとオーストラリアのテニスシーズンの終わり、そして長〜い夏休みの終わりでもあります。
まさに日本で言うところの9月1日から新学期が始まるように。
我が家の近くの学校も始まるようです。

さて、女房が全豪の第一週を観戦しにメルボルンに行ったと書きました。
姉さんの家に滞在中、先月生まれたばかりの姪の子供を見せてもらおうと出かけたら、偶然そこで大騒ぎに出くわした。 
何とその日に、姪の亭主の叔父さんがホリデーに出かけたクイーンズランド海水浴中事故に遭ってしまった。 

ビーチに一人で出かけた彼は、海に飛び込んだら思ったほど深くなく頭からダイブしたために海底(砂)で頭を強く打ってしまった。
単純に岩から飛び込んだだけなのに、本当にタイミングの問題だと思うのですが、意識を失ってしまい浮いているところを救助された。 

それ以来昏睡状態が続いているだけでなく、医者が精密検査をしたら脊椎を傷つけていて、首から下がすべて麻痺状態になっているという見立て。 
もし意識が戻ったとしても、スーパーマンを演じた、米国の俳優クリストファー・リーブスと同じように手足全て麻痺になるだろうと。(クリストファー・リーブスは落馬した) 
オジサンの52歳という年齢的にもこのまま意識が戻らない方がよっぽど本人のためにも幸せなのではないかと考える者もいます。 

怖いでしょ、いつも行くビーチでたまたま砂の動きで底が浅くなっていたらしいが、せいぜい1メートルの高さから飛び込んだだけなのに、タイミングが本当に悪かったために一生元の体に戻る可能性ゼロ。 
バイクのレースで時速200キロ以上ものスピードで転倒し地面に叩き付けられて、骨折はしても半身不随ってのは、結構少ないのに。

最近のGPライダーの中ではウエイン・レイニーくらいしか思い浮かばない。 
今回の事故の話を聞いて僕も少しは注意せねばと。 
と言うのも僕はしょっちゅう庭にハシゴを出して木の枝を切ったりしてるんですよね。 
そしてじつは何度かハシゴから落ちた事があるのです。 
4メートルほどの高さから落ちた時には、運良く下には生垣があってそれに助けられた。 
その時は2日後に家族でヨーロッパに旅行に行くことになっていて、骨折でもしたら大変面倒な事になっていたと、その後もその話題は出たものです。 
骨折どころか頭から落ちていたらと考えると、、、。

僕もいいかげん歳だし、少しは考えなくちゃと。

 


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